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4人は急いで車から降りインターホンを鳴らす。すると焦っているような落ち着きのないAの姉が玄関を開けた。
日「Aくんに会いに来たんですが…」
姉「…とりあえず中に入りませんか」
Aの姉が家の中へと案内する。
中に入るとまず目に入るのは少し物の散らかっている部屋。全ての扉が開けっぱなしになっていてどうも様子がおかしい。
4人は案内されてダイニングテーブルの席に着くとAの姉は話し始めた。
姉「実はAがどこかに行ってしまったんです。私は今日のあの子のライブには行けなかったんですけど、たぶんライブが原因だと思うんです。」
茨「お姉様はこの動画をご存知ですか?」
そう言ってライブの動画を見せた。
するとAの姉は青い顔をして泣き出してしまった。
そんな様子を見て茨はすぐに動画を見せてしまったことに申し訳なく思って小さく謝った。
姉「Aは帰ってきたときすごく急いで帰ってきたのかすごく息が上がっていました。私が玄関を開けると私の顔を見た途端気を失ったんです。」
姉「部屋にあの子を運んで寝かせてから1時間ほど経った頃、目が覚めたのかここに降りてきたんですけど、
…声が出なくなっていて」
ジ「声が…」
茨「それで取り乱して逃げたんですか?」
姉「そのあとまた気を失って部屋に寝かせて様子を見に行ったらいなくなっていたんです」
4人はAが方向音痴だということを思い出してゾッとした。たぶん今取り乱していて何も考えずに逃げているだろう。知らない土地に行ってまたパニックにならないか、事故に遭ってないかと不安は募るばかり。
日「今すぐ探しに行かないと!」
凪「……少し様子を見てみない?あの子にも落ち着いて考える時間が必要だと思うんだ」
ジ「そうっすね」
茨「自分は迅速にAを見つけ出して見せましょう」
凪砂と茨の提案に渋々了承した日和。Aの姉も納得したようだ。
その後荒れた部屋の片付けの手伝いをして4人は家を出た。
車に乗り帰る時も日和はずっと静かだった。いつも明るくうるさいくらいの声で話してるだけあって、全く話さないと別人のようだ。
だけど日和がそうなるのも仕方ないのかも知れない。自分が目をつけて、育ててきた子なのだから。
今はそっとしておこう、とジュンは思った。
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そぬん - Edenのことをもっと好きになりました!!Eden推しに…。とっても面白かったです!ありがとうございました!!! (2020年7月23日 21時) (レス) id: 5ad600b11d (このIDを非表示/違反報告)
kurocona(プロフ) - コメント失礼します!メンバー加入ものとかそんなに見ないんですけど、感動して号泣しちゃいました( ; ; )素敵な作品ありがとうございます!!! (2020年4月24日 21時) (レス) id: d819764af0 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ(プロフ) - 今のところ次のお話は考えてないです。何か思いついたら書こうと思います。 (2020年4月4日 12時) (レス) id: baf5bfa04d (このIDを非表示/違反報告)
幸ぴろ - 次のとか決まってないんですか? 宣伝してくれたら見ますけど? (2020年4月3日 23時) (レス) id: ba2c8d8630 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ(プロフ) - ご指摘ありがとうございます。修正しました! (2020年3月28日 20時) (レス) id: baf5bfa04d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わたあめ | 作成日時:2020年3月6日 21時