ぼくらのおうち｡～Mｙ sweet home～/気象ﾊﾟﾛﾃﾞｨ (ページ28)

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【Episode2】「御伽の箱」01.Sunday morning/N　ページ28

翔さん達が引っ越してきてから初めての日曜日｡

今日は駅前で花屋さんを経営してる相葉さんも月一の日曜休みで

オレも少し遅めの起床｡

柱時計を見たらもう８時を廻ってた｡

｢はぁ…ふわぁぁ…ねむ……｣

オレも休みのときくらいもうちょっと寝てたいとは思うけど、

みんなのメシの支度があるから、さすがに好きなだけ寝てるって訳にもいかない｡

なんのかんのいったって、オレは稼ぎのない高校生｡

現実問題、住人である智達の家賃でオレの諸々は成り立ってるんだから｡

メシの支度ぐらいはとオレが勝手に賄いを引き受けた｡

相葉さんや智も、気が向いた時やテスト期間で忙しい時は

食事の支度、代わってはくれるけど｡

普段はオレが、アイツらの胃袋と共同の財布は握ってんだ｡

｢朝食は…オムレツでいいかな｡｣

卵を取り出しながら、朝食に使えそうな野菜を取り出す｡

ブロッコリーにトマト、昨日ポテトサラダに使った使いかけの玉ねぎもある｡

あ、チルドにひき肉もみっけ｡

野菜をみじん切りにして、ひき肉入れて｡

塩コショウで味整えたらまずはOK｡

オムレツを焼く前に

ケチャップベースで作ったソースの火を止めて｡

油を薄く引いたフライパンに一人分の卵液をボールから投入｡

ジュワジュワと気持ちのいい音を立てて

フライパンの端から卵の色が変わってきた頃

｢おはよ…、ニノ｡｣

潤君が起きてきた｡