6話 ページ7
無「何を買うんですか?」
店につくなりそう聞く正さん。
………いい旦那さんになるんだろうな、なんて思う。
A『……とりあえず……魚料理を作ろうと思っているので……鮭と柚子、ですかね……?あと、味噌と豆腐とわかめ……これくらいですね』
無「これくらいって……夕飯の材料の買い足しの割には多くないですか?」
A『クスクス)家に、米と少しの野菜くらいしかなかったので』
無「ハァー)私はわかめと柚子をとってきますから。会計のあたりで待ってますね」
A『分かりました』
二手に別れ、それぞれ目当ての材料のところへと向かう。
味噌、豆腐を手に取り、どの鮭が美味しそうか見極める。
どれも、すごい立派だ。
A『…………………これでいいか』
1番手前にあったものを選び、会計のところへ向かうと……不機嫌そうな正さんが立っていた。
少し遠くで、女性が正さんを見て騒いでいる。
A『終わりました』
無「………遅いです」
A『鮭がなかなか見つからなくて……』
無「……あなたの目ではどれも同じに見えるんじゃないんですか?」
A『失礼ですね。ちゃんと1番良さそうなものを選んできましたよ』
そう言って、お金を払い、風呂敷に詰めて右手で持つ。
無「まだ、5時半ですから……良ければ、そこでお茶でもしません?」
A『良いですね。6時過ぎには家についていたいので……6時くらいまでしかいられませんが』
無「大丈夫ですよ」
そう言われ、すぐ近くにある喫茶店へ足をすすめる。
2人で向かい合って座り、それぞれコーヒーと紅茶を注文する。
ちなみに、紅茶が私だ。
無「………なにか、ありました…?」
A『……?なぜです?』
無「いつもよりも難しそうな顔をしているので」
A『あぁ……父親と対立してまして』
無「なぜ?」
A『……結婚をしろとうるさいんです。縁談をあちこちから持ってきまして』
無「相手の方とはお会いしないんですか?」
A『えぇ、そもそも私と合わなそうな方ばかりで……。それに、たったの数回合うだけで結婚というのも……納得できなくて』
A『このまま独身かもしれませんが……自分でこうしているので仕方ないですね』
無「……お父様は、悲しむんじゃないですか?」
A『そうですね……。私のことを心配して言ってくれるのはありがたいのですが……そりゃ、結婚できればいいですが……私がこんななので……とりあえず、頑張ります』
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ちびリス - こゆんちゃんさん» 無惨様って…敬語何ですか…? はずかしながら、初めて知りました。すみません!!…このまま、敬語抜きで行くと思います。わざわざ言ってくださったのに、すみません!! (2020年8月14日 15時) (レス) id: 676aa3962f (このIDを非表示/違反報告)
こゆんちゃん - 無惨様が敬語をはずすとお館様感が……、、でも、話はとっても面白いです! (2020年8月12日 12時) (レス) id: dfa1a83f80 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス - コノハさん» こちらこそ、コメントしてくれてありがとうございました! 展開に悩んだりしますが…いい感じに終われるよう、頑張っていきます! (2020年8月11日 12時) (レス) id: 5f26e80ee4 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 一緒にいられるなら嬉しいです。返事をかいてくれて有難うございました (2020年8月9日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス(プロフ) - コノハさん» 納得できなかったら、どんどん言ってください!!! (2020年8月6日 17時) (レス) id: eb5ae9646b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ちびリス | 作成日時:2020年7月22日 0時