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33話 ページ34

ちなみに……この台所は無惨さんが私用にわざわざ作ってくれたものだ。

元々、料理が好きなわけではないのだけど……無惨さんが料理を食べて嬉しそうな顔を見るのが楽しみで、料理が好きになったと思う。

無惨さんも、料理くらいは食べるという事なので、こうして無限城に来てもいつもと変わらず作っている。

A『鳴女さーん!』

ベベンッ………

襖が空いたかと思うと、鳴女さんが入ってきた。

しばらくはこの血気術に馴れなかったが……もう馴れて色々とお願いしてしまったりしている。

鳴女「?はい」

A『なにか食べます?』

鳴女「……では……A様のおにぎりが食べたいです」

A『わかりました!中身は?』

鳴女「梅干しとかあります?」

A『ありますよ』

鳴女「じゃあ…それでお願いしてもいいですか?」

A『はい、他には?』

鳴女「いえ、それで十分です」

A『分かりました』

鳴女「…では…戻りますね」

A『ニコッ)はい』

琵琶の音とともに、どこかへ消える鳴女さん。

…………血気術とは………一体どういう原理で成り立っているのか、全く分からない。

A『(……こうして無惨さんといられるのもあと少しかもか……)』

……無残さんにはああいったが……正直、鬼狩りと仲良くなんて……なかなか実現はできないだろう。

できたら、嬉しいが。

A『(……そう上手くは行かないよな……)』

無「まだか?」

A『あと、お皿によそるだけです』

無「分かった。手伝う」

A『ありがとうございます』

こうして2人台所に並ぶのは結構頻繁的にある。

A『(…結婚するとき、家事は手伝ってくれますか?とから聞いたからかな……?)』

正直……すごいありがたい。

無「先に持っていくぞ」

A『わかりました』

机に2人分の朝ごはんを並べる。

無、A「いただきます」

……鳴女さんも一緒に食べれたらいいのだけど……

無惨さん、こうして過ごしている時以外はものすごい怖いらしいから……気まずいだろうと思い、別々で食べている。

鬼が人間が食べるような物を食べるという習慣はないらしいが。

2人とも、結構気に入ってくれて、よくこうして食べている。

A『(…夫婦の時間だとか言い出しそうでもあるし)』

無「……美味しい」

A『なんで意外そうな顔してんですか』

無「甘い卵焼きもうまいんだなと」

A『私が作ったんですから』

無「ドヤ顔をするな」

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ちびリス - こゆんちゃんさん» 無惨様って…敬語何ですか…? はずかしながら、初めて知りました。すみません!!…このまま、敬語抜きで行くと思います。わざわざ言ってくださったのに、すみません!! (2020年8月14日 15時) (レス) id: 676aa3962f (このIDを非表示/違反報告)
こゆんちゃん - 無惨様が敬語をはずすとお館様感が……、、でも、話はとっても面白いです! (2020年8月12日 12時) (レス) id: dfa1a83f80 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス - コノハさん» こちらこそ、コメントしてくれてありがとうございました! 展開に悩んだりしますが…いい感じに終われるよう、頑張っていきます! (2020年8月11日 12時) (レス) id: 5f26e80ee4 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 一緒にいられるなら嬉しいです。返事をかいてくれて有難うございました (2020年8月9日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス(プロフ) - コノハさん» 納得できなかったら、どんどん言ってください!!! (2020年8月6日 17時) (レス) id: eb5ae9646b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ちびリス | 作成日時:2020年7月22日 0時

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