鬼舞辻無惨の嫁

18話 ページ19

無「死んでも知らんぞ」

A『ﾆｺｯ)はい』

無「………鬼舞辻無惨」

A『？』

無「私の本名だ」

A『ｸｽｸｽ)川上正さんも可愛らしい名前でしたのに』

無「……適当にその場しのぎで言っただけだ。笑うな」

A『……では、改めまして……無惨様とお呼びすればいいですか？』

無「………様じゃなくていい」

A『！…ﾌﾌｯ)無惨さん』

無「……何笑っている？」

A『……鬼の頂点の方なのに……可愛らしいところもあるなと』

無「ほぅ……からかうのか」

A『ｸｽｸｽ)いつも通りですよ』

無「……ﾌｯ)そうかもな」

無「にしても……よく、そんなリラックスしていられるな」

A『……無残さんがいるからですよ』

無「？」

A『あなたが側にいるだけで、不思議と落ち着くんです』

無「………………」

無「人間を食べるということに抵抗はないのか」

A『ありますよ、もちろん。けれど、それしか食べれないというならば……何も言えません』

A『が、食べずにいられるのであれば……辞めてほしいですかね』

無「無理な話だな」

A『では……辞めてもらえるよう、頑張って説得いたしますね』

無「……は？」

A『ｸｽｸｽ)鬼狩りの方に肩を貸すわけではありませんが……無惨さん達が人間を食べなければそもそも狙われることはないでしょう？それに、食べずにいられるのら、それ以上に良いことはないじゃないですか』

無「…わたしはそうは思わない」

A『ﾆｺｯ)ですから、説得しますね。』

無「……面倒くさい」

A『ﾌﾌｯ)これでもあなたの嫁ですよ？』

無「……大変な妻を持ってしまったみたいだな」

A『ｸｽｸｽ)離婚しますか？』

無「ﾌﾌｯ)いいや、私が生涯愛した…ただ1人の女だからな。お前が逃げぬというのなら、簡単に手放しはしない」

A『ｸｽｸｽ)照れますね』

無「お前が先にそういうことを言っただろう」

A『ちゃんと言わないと、気持ちは伝わりませんから』

無「………ありがとう」

A『！ﾆｺｯ)はい』

A『ｸｽｸｽ)鬼の皆さんの前ではそんな優しい顔をしないほうがいいかもしれませんよ？驚かれてしまいます』

無「……お前……相変わらずズバズバと……」

A『……無惨さんの全てをしれて……嬉しいんです。今まで、何度かこう言う鬼の一面を見ても見ぬふりをしていましたから』

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