検索窓
今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:165,428 hit

15話 ページ16

そんなことを考えていると、いつの間にか押し倒され、目の前の鬼の牙がうなじの辺りに届きそうになっていた。

動きが人間離れ過ぎて……目で追うことすらできなかった。

A『(死ぬ……)』

そう思った時。

無「おい……何をしている」

地を這うような……恐ろしさを感じる声がした。

でも……この声……聞いたことがある。

いや、毎日聞いている。

A『た…正さん……?』

無「……貴様……誰の妻に手を出したと思っている?Aのことは食わぬようにと、他の鬼にも伝えたはずだが……お前は、弱いから私の支配が薄かったのか?」

意味の分からないことを話し続ける正さん。

………普段とは、まるで別人だった。

目の前にいる鬼は、恐怖からか……ピタリと止まって動かない。

無「いや…理由などどうでも良い。死んで償いえ」

そう言うと、私から鬼を引き剥がした。

そのまま、正さんの腕の中に収まる。

鬼「ギィヤアァァァァァァァァァ!!!」

とてつもない悲鳴とともに、グチャ…ベチャッ……そんな音も聞こえる。

どうなっているのか、正さんに抱きしめられているので全く見えないが……おそらく………

そんな想像をしていると………

ベンッ……

琵琶のような音がした。

スッと腕から開放され、周りを見ると……

A『……………こ……ここは………?』

全く見たことのない、不思議な空間に移動していた。

鳴女「おかえりなさいませ」

無「あぁ」

琵琶を持っている女の人……明らかに、人間ではない。

A『あの……正さん……?』

無「ここは、無限城。私の城だ。」

いつもとは、全く異なる雰囲気で……同じ人なのに別人なのではと錯覚しそうになる。

無「鳴女、Aの危険を知らせてくれ感謝する」

鳴女「ありがとうございます」

A『?』

話に全くついていけず、困惑していると、鳴女と呼ばれていた人が話し始めた。

鳴女「私の血気術で、無惨様の命により無惨様の奥方様であるA様に危険が迫ったらすぐに分かるよう見守っておりました」

鳴女「今回、鬼に襲われたときに無惨様がすぐに駆けつけられたのは、私の血気術で鬼に襲われかけていると分かったからでございます」

A『……はぁ……』

無「………鳴女。少し2人にしてくれ。Aと色々と話したいことがある」

鳴女「承知致しました」

ベンッ………ベンッ………ベンベンベンベン……ベベンッ

16話→←14話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (101 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
301人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 鬼滅 , 鬼舞辻無惨
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ちびリス - こゆんちゃんさん» 無惨様って…敬語何ですか…? はずかしながら、初めて知りました。すみません!!…このまま、敬語抜きで行くと思います。わざわざ言ってくださったのに、すみません!! (2020年8月14日 15時) (レス) id: 676aa3962f (このIDを非表示/違反報告)
こゆんちゃん - 無惨様が敬語をはずすとお館様感が……、、でも、話はとっても面白いです! (2020年8月12日 12時) (レス) id: dfa1a83f80 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス - コノハさん» こちらこそ、コメントしてくれてありがとうございました! 展開に悩んだりしますが…いい感じに終われるよう、頑張っていきます! (2020年8月11日 12時) (レス) id: 5f26e80ee4 (このIDを非表示/違反報告)
コノハ - 一緒にいられるなら嬉しいです。返事をかいてくれて有難うございました (2020年8月9日 20時) (レス) id: 231375fc20 (このIDを非表示/違反報告)
ちびリス(プロフ) - コノハさん» 納得できなかったら、どんどん言ってください!!! (2020年8月6日 17時) (レス) id: eb5ae9646b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ちびリス | 作成日時:2020年7月22日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。