七つ葉 ページ8
道中生きた心地がしなかった立香だが無事カルデアスの部屋に到着したと同時に大きく溜め息を吐いた。
なんせランサーが少し不機嫌そうにキャスターを睨んでいた、は語弊があるかもしれないが見ていたのだから。
当のキャスターは全く気付くこともなく、いやもしかしたら気付きながらも知らぬ振りをしていたのかもしれない、立香に話を振ってくるのでそれはもう、心労は人一倍である。
「おかえりなさい先輩、顔色が優れないようですが何かあったのですか?」
心配そうに聞いてくるマシュに、言葉を濁しながら少し遠い目をし何もないことを言う立香に更に心配そうにするので堂々巡りである。
「盾のお嬢さん、少々私とランサーの方のやり取りに気を使われたみたいです。申し訳ありませんマスター。巻き込んでしまって」
「え! いや、そんな!」
「今度からはあのような事態にならないようにいたしますので」
あのような、ところに立香は顔を赤くさせこくこくと何度も頷いた。
どうやら立香にとって刺激が強すぎたらしい。
一段落ついたところでごほん、という声が聞こえた。
全員向けばロマニが苦笑いしており、始めていいかと投げかけてくるのではいと立香は返した。
「じゃあ失礼して。集まってもらったのは立香くんが召喚したサーヴァント達の経験値を積んでもらうためだ。立香くんには申し訳ないけど彼等彼女等のステータスは今現在最低値だ、本来のステータスじゃない」
空中に浮かぶ画面にはそれぞれ四騎のステータスがバロメーター式で浮かび上がっている。
四騎の中で一番ステータスがいいのは勿論騎士王ことアルトリア・ペンドラゴン。
だがそれでも本来のステータスではないというのだ。
「でも、どうすれば……」
「そこでこの天才発明家のダ・ヴィンチちゃんの登場さ」
にこりと笑うダ・ヴィンチは語る。
手っ取り早く経験を積むには対エネミー戦が一番効率がいいのだが今のステータスで次の特異点に行くにはいささか不安が残る。
そのためダ・ヴィンチによる偽造エネミーによって少し経験を積んでから次の特異点に行ってもらうという魂胆だ。
「といっても行ってもらうのは先日修復してもらった特異点Fなんだけどね」
「え? 確か、特異点Fは崩壊したんじゃ……」
「確かに一度崩壊したよ。でも立香君が持っていた聖杯の力によってまた空間は固定されたようだ。いやあ、本当運がいいね。もしそれがなかったら今頃立香くんもマシュもいなかっただろうし」
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翔べないペンギン(プロフ) - ねこみや梓さん» 御指摘ありがとうございます。仰る通り陣地作成ですね、大変失礼いたしました。急ぎ訂正いたします。 (2019年10月18日 17時) (レス) id: f556686a0b (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 設定のクラススキルのところ、陣地製作じゃなくて陣地作成じゃないですか? (2019年10月18日 17時) (レス) id: a8080232a4 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 山田さん» ご指摘ありがとうございます。確かに、おっしゃる通り一部以上の引用をしてしまっておりましたl。御不快にさせてしまい申し訳ありません。一度話全てを非公開にして話を練り直しいたします。 (2019年8月31日 14時) (レス) id: fa8482574b (このIDを非表示/違反報告)
山田 - FGOの二次創作ガイドラインに目を通していますか?一部引用を超えたシナリオの使用は禁止されています。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 2bb97616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時:2019年7月28日 19時