六つ葉 ページ7
一方その頃キャスターは、何処か隠れられる場所はないかとゆっくりとした足取りで探していた。
見るからに隠れる気がないのは見て取れるのだがせめてという抵抗らしく、色々な部屋を見ていた。
だがしかし、鉢合ってしまうのは確かで。
廊下の向こうにキャスターを見ているランサーに、やはりと小さく溜め息を着いたキャスターは向き直った。
「御機嫌よう、ランサーの方」
にこりと笑って、ランサーの前に立つ。
ランサーは鋭い眼光でキャスターを見下ろしており、まるで誰かを見定めるかのように観察していた。
「あんた、名は？」
「貴方と同じですよ、ランサーのクー・フーリン」
「オレが聞きたいのはあんたの真名の方だ」
両肩を掴み、壁に押し付ける。
所謂壁ドン、というものをランサーはキャスターにした。
キャスターは肩に食い込むランサーの指に少し顔を歪めた。
だが直ぐにゆるりとした笑みでランサーを見上げて。
「仰っている意味が分かりかねます。私は"クー・フーリン"。貴方と同じ真名です」
「……」
フードを被っているため表情の大部分、口以外は全て隠れているので口元での表情を読み取るしかない。
だが口だけであれば表情は作ることは可能。
なのでキャスターが嘘を吐いている可能性があるのだ。
更に言えばランサーはキャスターを"知っている"気がするのだ、それがどこかは分からないが根拠のない確証がある。
「……あんた、もしか」
直後、少し離れたところで誰かの足音が聞こえた。
二人してその方向を見れば立香がいて、ランサーとキャスター(の体勢)に気付くと赤面して回れ右し、きた道を引き返そうとしていくではないか。
「マスター、私かランサーの方に御用があったのでしょう？」
これ幸いと引き止めたのは勿論キャスターである。
「え、いや、あの、その、そんな急ぎでは……」
目のやり場に困るという風に視線をあちらこちらにやって決してキャスターとランサーの方を見ない立香にクスクスと笑ったキャスターと、脱力気味に溜め息を吐いてキャスターの肩から手を退けたランサー。
そのままなんだと視線を向けるランサーに萎縮しながらも立香は言った。
「あの、経験値積むため、模擬演習を四人にしてほしくて、だから……」
「ランサーの方、そのようにマスターを睨んではいけませんよ。マスター、わかりました一緒に行きましょう」
にこりと笑みを携えて、立香の隣に立つとランサーも渋々続く。
立香は切実に早く着くことを願った。
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翔べないペンギン(プロフ) - ねこみや梓さん» 御指摘ありがとうございます。仰る通り陣地作成ですね、大変失礼いたしました。急ぎ訂正いたします。 (2019年10月18日 17時) (
レス) id: f556686a0b (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 設定のクラススキルのところ、陣地製作じゃなくて陣地作成じゃないですか？ (2019年10月18日 17時) (レス) id: a8080232a4 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 山田さん» ご指摘ありがとうございます。確かに、おっしゃる通り一部以上の引用をしてしまっておりましたl。御不快にさせてしまい申し訳ありません。一度話全てを非公開にして話を練り直しいたします。 (2019年8月31日 14時) (レス) id: fa8482574b (このIDを非表示/違反報告)
山田 - FGOの二次創作ガイドラインに目を通していますか？一部引用を超えたシナリオの使用は禁止されています。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 2bb97616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2019年7月28日 19時
