三十九つ葉 ページ42
セプテムの特異点を修復し終えた立香とマシュ達。
無事にカルデアに戻った立香はマッサージの提案をしてくるマシュに、一度は頼もうと思ったが職員が白目を剥いて眠ってしまったと聞いたため無言でマシュに背を向けて自室へ向かうのである。
まだ俺にはやらねばならないことが。
でもマシュが折角提案してくれているのだから先輩として後輩を立ててあげるべきなのだろう。
背から自身を呼ぶ後輩の声を耳にしながらどうするかと考えながら歩いていれば立香の頭に名案、でもないが何か思いついたのである。
「先輩？」
「マシュ、俺じゃなくて他の皆にしてあげるのはどう？ 俺はいつも後ろで指示を出すだけだし実際戦ってくれているのはマシュや皆なのだから」
となれば逆を言えば俺がマシュにマッサージをしてあげるべき？ と、邪な考えが過ぎるがそこは藤丸立香、その考えを直ぐに振り払った。
そんな下心でマシュを見るのは絶対許さない。
「確かにサーヴァントの皆さんにもして差し上げたいのですが、まずはマスターである先輩にと思いまして」
「……」
真摯に見るマシュに立香は目頭を押さえて天を仰いだ。
例えコレで気絶させられようとも俺はマシュを恨まないよ、そう心の中で呟いた立香はそれじゃあと彼女の提案を受け入れた。
フォウと、呆れたように白い獣が立香を見上げて鳴き声を上げたが気にすることなかれ。
彼は覚悟を決めたのだから。
マシュと共に話の花を咲かせながら立香の自室へと向かっている最中である。
前方からアルトリアとジャンヌとAが歩いてきており、立香とマシュに気付くとに声をかけてきた。
「此方にいらっしゃいましたかマスター」
「？ どうかしたのかアルトリア」
「はい、ロマニとダ・ヴィンチより戦力増加のため召喚をと伝言を承っております」
目を瞬く。
確かに前回であるオルレアンの時も戻って早々に召喚を試みていた。
となれば今後も戻って早々に召喚をせねばならないことになるのだろうか。
「それってあとじゃ駄目かな？」
「？ 何か後の方が良い理由があるのでしょうか？」
ジャンヌの問いに立香はマシュにマッサージの約束をしたことを伝える。
優先順位的に召喚が先なのは立香自身もわかっているだろう、だが後輩の折角の提案を無下にするのは申し訳なさしか立たない。
「先輩、先にサーヴァントの召喚を行いましょう。マッサージはいつでも出来ますから」
「マシュ……ッ！」
やはり彼女は出来た後輩であった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 90人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
翔べないペンギン(プロフ) - ねこみや梓さん» 御指摘ありがとうございます。仰る通り陣地作成ですね、大変失礼いたしました。急ぎ訂正いたします。 (2019年10月18日 17時) (
レス) id: f556686a0b (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 設定のクラススキルのところ、陣地製作じゃなくて陣地作成じゃないですか？ (2019年10月18日 17時) (レス) id: a8080232a4 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 山田さん» ご指摘ありがとうございます。確かに、おっしゃる通り一部以上の引用をしてしまっておりましたl。御不快にさせてしまい申し訳ありません。一度話全てを非公開にして話を練り直しいたします。 (2019年8月31日 14時) (レス) id: fa8482574b (このIDを非表示/違反報告)
山田 - FGOの二次創作ガイドラインに目を通していますか？一部引用を超えたシナリオの使用は禁止されています。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 2bb97616f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2019年7月28日 19時
