シャムロックの花

三十八つ葉　※視点：ぐだ男 ページ41

ローマは一日にしてならず。

日本の諺でもローマの名前は聞いたことがあった。

　どうも、人理修復中の藤丸立香です。

次にマシュと共にレイシフトした時代と場所は一世紀のローマだった。

生憎高校で習った世界史は綺麗さっぱり、インパクトが強かった箇所しか覚えていないので一世紀のローマと言われてもピンとこない。

カルデアに戻ったら世界史の本を読まないといけないだろう。

深呼吸するマシュ可愛いと世の摂理を感じつつ、そう思いながらも空を見上げればやはりあの巨大な光の輪が存在していた。

カルデアでは観測できないとやはりドクターは言っていたが。

マシュとこの後どうするかと話していればマシュが遠くの方で白兵戦の音がすると言うのでそちらに向かえば似たような格好をした人達が争いあっていた。

この中でも一際目立つ人がいた。

その人は赤いドレスのようなものを着ている女性で、彼女が先陣を切って大人数を相手してきた。

一騎当千、その言葉が正に当てはまっていた。

思わず見惚れていれば少し眉間皺が寄っているマシュと、ドクターに声を掛けられてその女性の方へと味方するのである。

無事に勝利を納めると女性は俺達をローマへと招き入れてくれた。

聞けば彼女が今の時代に治めているローマ皇帝、ネロ・クラウディウスと聞く。

史実では男性だったらしい、アルトリアと似たような感じなのかと思いながらもネロのお話を聞いていればもう一つの連合軍がいて、どうやら様々な年代のローマ皇帝が敵将としているらしい。

前半は霊脈に盾を設置して、ようやく他のサーヴァント達もこちらに喚ぶことがてきた。

モニター越しに詳細を聞いていたらしい、ネロに何人かがよろしくと挨拶をしていて。

アルトリアやA、ジャンヌやオルタやマリーを見て何度も頷くネロを見て、英雄色好むって言葉が頭に浮かんでは消えた。

最終局面でレフがいたのだが目が気持ち悪い程沢山付いた生物を出し、俺達を襲ってきた。

辛うじて全員で倒せたのだけど次にレフはサーヴァントを召喚してきて、更に増やされては負けかねない。

そう思っていれば召喚されたサーヴァントがレフをその剣で倒した。

所長の仇であるレフが、呆気なく。

唖然としていればそのサーヴァントはローマの街を破壊しようと向かい始め、皆でそのサーヴァントを、アルテラを止めた。

少し悲しそうな表情のアルテラは消滅してしまい、俺達もネロに別れを告げてカルデアに戻ったのである。

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