三十三つ葉 ページ35
立香は考えた。
キスとは何か。
魚類ではないことは確かだろう。
となれば残るは接吻のこととなる。
彼の二十年未満しかない人生経験の中ではそのような行為は一切ない。
いや、幼少期に両親とふれあいの中でしたかもしれないがそれを除けば立香は恋人同士がするような行為はしたことがないのだ。
一気に顔を真っ赤にさせて挙動不審になった立香に対し、ダ・ヴィンチは声を上げて笑った。
「顔が真っ赤だね立香くん。さては君は
「き、きききき、き、き!?」
「落ち着いて下さい先輩。まるで一昔前の壊れたラジオみたいなことになってます」
だから止めたんだ、とロマニは一人思うのである。
日本人である立香には日常的にキスをするような習慣はない。
加えて見るからに経験がないような少年にそれは酷であろう。
ゆえに別の方法をと、ロマニは声を掛けた。
「立香君、魔力供給は別の方法が、ってあれ？」
のだが、立香自身は聞こえていなかったらしい。
マシュに一度謝るとキャスターのクーフーリンの方へと覚悟を決めた顔で歩いていくではないか。
「きゃ、キャスター……！」
ニコニコと笑うダ・ヴィンチと、少し悲し気な立香の後ろ姿を見送るマシュに、ロマニはやれやれと溜め息を吐いたのである。
一方、顔を赤くして自身に声を掛けてきた立香にどうしたのかとキャスターのクーフーリンは問う。
「魔力供給の仕方聞いてきたから！ だから！」
「……」
それを聞いて直ぐにダ・ヴィンチとロマニの方を見た、いや睨んだ。
純粋な立香に対してなんてことを教えているのか。
だが直ぐに立香へと向き直り必要ない旨を伝えるのだが、どんどん迫ってくる立香に逃げるように動かない身体でキャスターのクーフーリンは一歩下がった。
しかし、彼女の後ろにはセイバーのアルトリアがいてそれ以上下がることも叶わなく。
「お、お待ちくださいマスター。私は平気ですから」
助けを求めるようにルーラーのジャンヌを見たがどうすべきかと考えあぐねているらしい。
直ぐに左のランサーのクーフーリンを見上げたがニヤニヤとした表情で自身を見下ろしており、助ける気はないらしい。
「……」
悲しそうなマシュの表情を見たキャスターのクーフーリンは再度、立香に落ち着くように促して。
「あら？ 魔力供給が必要でしたの？ それでしたら」
「！」
突然第三者が立香の進行方向の方へと割り込んできた。
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翔べないペンギン(プロフ) - ねこみや梓さん» 御指摘ありがとうございます。仰る通り陣地作成ですね、大変失礼いたしました。急ぎ訂正いたします。 (2019年10月18日 17時) (
レス) id: f556686a0b (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 設定のクラススキルのところ、陣地製作じゃなくて陣地作成じゃないですか？ (2019年10月18日 17時) (レス) id: a8080232a4 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 山田さん» ご指摘ありがとうございます。確かに、おっしゃる通り一部以上の引用をしてしまっておりましたl。御不快にさせてしまい申し訳ありません。一度話全てを非公開にして話を練り直しいたします。 (2019年8月31日 14時) (レス) id: fa8482574b (このIDを非表示/違反報告)
山田 - FGOの二次創作ガイドラインに目を通していますか？一部引用を超えたシナリオの使用は禁止されています。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 2bb97616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2019年7月28日 19時
