二十五つ葉 ページ27
医務室にいた全員でシミュレーションルームへと向かう。
別に見に来なくてもいいとキャスターがいうが。
「俺、渦中に入っているみたいだし」
「先輩が行くならわたしも行きます」
「能力値のチェックもさせてもらいたいからね」
「何かあったときの対処のために」
「同じく」
「あ？ 見ちゃダメなのかよ」
上から立香、マシュ、ロマニ、セイバー、アーチャー、ランサーである。
加えて。
「お？ 面白そうなことをやっているね、私も仲間に入れてくれないかい」
と笑みを携えてやってきたダ・ヴィンチも入りなかなかの大所帯である。
要はみんな暇なのだろう。
いや語弊がある、ロマニとダ・ヴィンチ以外は時間を持て余している、が正しい。
ロマニもダ・ヴィンチもしなければならないことが多数ある、実際ロマニの目の下には少しの隈が出来ている。
手早くすべきだろう。
そうキャスターはロマニをフードの下から一瞥してそれからシュミレーションルーム内に清姫と共に入室した。
他の七人は全体を一望できるように上の階の室内へと入っていった。
それを見送ってから、キャスターは少し先に立つ清姫に声をかけた。
「ルールは簡単です、相手に参ったと言わせるだけ。宝具の使用は」
「禁止！」
「……です。スキルの使用は」
「禁止！」
「……です。武器の使用は」
「それはオッケー！」
「……ですので実質白兵戦のようになりますね」
まるであわせたかのような立香の可否の声にくすくすと笑い、キャスターは杖を構えた。
「ではバーサーカー、マスターを掛けて勝負です」
「ふふふ、手負いのあなたに負けるようなわたくしではありませんわ」
清姫も扇を構え、お互い睨み合いが始まった。
数秒か、十数秒だったか。
先に動き始めたのは清姫である。
「こないなら、こちらから行きますよ！」
そう言って、扇を横薙ぎに振るえば緩やかに炎が現れた。
かと思えばキャスターに向かって、火炎放射のように向かっていくではないか。
「ーー……」
右手で杖を持ち、左手で宙に文字を書くように指を滑らせた。
その文字はアルファベットのＺのような形である。
続けるようにＴＨ、Ｕと見える文字を綴り、最後にＦで閉めたと同時に炎がキャスターを包み込んだ。
「ふふふ、業火に焼かれて倒れてくださいな」
上品に扇で口元を隠してその様を眺めていたが四散するように炎は消し飛び、変わりに氷の塊が清姫に向かって飛んできた。
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翔べないペンギン(プロフ) - ねこみや梓さん» 御指摘ありがとうございます。仰る通り陣地作成ですね、大変失礼いたしました。急ぎ訂正いたします。 (2019年10月18日 17時) (
レス) id: f556686a0b (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 設定のクラススキルのところ、陣地製作じゃなくて陣地作成じゃないですか？ (2019年10月18日 17時) (レス) id: a8080232a4 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 山田さん» ご指摘ありがとうございます。確かに、おっしゃる通り一部以上の引用をしてしまっておりましたl。御不快にさせてしまい申し訳ありません。一度話全てを非公開にして話を練り直しいたします。 (2019年8月31日 14時) (レス) id: fa8482574b (このIDを非表示/違反報告)
山田 - FGOの二次創作ガイドラインに目を通していますか？一部引用を超えたシナリオの使用は禁止されています。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 2bb97616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2019年7月28日 19時
