二十三つ葉 ページ25
「うん、ただの鼻血だね」
ロマニは苦笑いしながら立香の鼻血の処置をしていた。
少し慌てた様子のセイバーとキャスターに抱えられた立香にどうしたのかとロマニ自身も思ったが、聞いた内容に直ぐに立香へ要望の眼差しを向けたのである。
なんせ、女性の胸に埋まることができるだなんて、男としてロマンあるじゃないか。
鼻下にタオルを当てがい小鼻を手で押さえて下を向くようにと、椅子に座ってもらった立香にそう指示を出してロマニはカルテに記載していった。
「大丈夫ですか先輩？」
「う、うん……」
心配げな表情のマシュに、自然と服の上からでもわかるその豊満な胸へと視線を向けそうになって慌てて視線を外した。
俺の後輩をこんな汚れた目で見るのは断じて許さん、例えそれが俺自身でも、である。
「マスター、申し訳ありません。私が付いていながら怪我をさせてしまって」
「アー……。ウン、気ニシナクテイイヨ」
側にきた、鼻血を出した原因であるキャスターに思わず片言になる立香。
見そうになる視線を俯くことで回避した。
思い出してまた鼻から赤い何かをまた出しそうなのである。
「それで、立香くんが召喚したバーサーカー……確か日本の怪談語りに登場する清姫だったかな？ そのサーヴァントは今何処に？」
「それでしたら廊下に、アーチャーとランサーと共に沈んでいるかと」
「え、それはそれで大丈夫なの？」
大丈夫か大丈夫ではないかで言えば大丈夫ではないだろう。
だがあの状況下であればセイバーの判断は正しい。
今にも喧嘩をし始めそうなアーチャーとランサーに加え、炎を吐き続けて立香を抱えたキャスターを追い掛ていた清姫。
両方ともカルデアの施設を壊しかねないゆえ、物理的に最小限の被害で三人を止めたのだから問題ない。
セイバーとキャスターが問題ない、と言い切ったためロマニは少し疑問に持ちつつももう聞くことはなかった。
しかし、直ぐに問うことになる。
機械的な音と共に、置いてきた三人が医務室にやってきたのである。
内、アーチャーとランサーは青筋を浮かべながら、バーサーカーに至っては両手で顔を覆いながら。
「え、どうしたの三人とも」
鼻を押さえているため少し鼻声での問いを立香は三人に投げた。
「っマスター！」
「うおっ」
涙を流しながら立香に駆け寄り、抱き付いてきた清姫に立香は先程のことを思い出し、また赤くなるのは仕方がないだろう。
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翔べないペンギン(プロフ) - ねこみや梓さん» 御指摘ありがとうございます。仰る通り陣地作成ですね、大変失礼いたしました。急ぎ訂正いたします。 (2019年10月18日 17時) (
レス) id: f556686a0b (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 設定のクラススキルのところ、陣地製作じゃなくて陣地作成じゃないですか？ (2019年10月18日 17時) (レス) id: a8080232a4 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 山田さん» ご指摘ありがとうございます。確かに、おっしゃる通り一部以上の引用をしてしまっておりましたl。御不快にさせてしまい申し訳ありません。一度話全てを非公開にして話を練り直しいたします。 (2019年8月31日 14時) (レス) id: fa8482574b (このIDを非表示/違反報告)
山田 - FGOの二次創作ガイドラインに目を通していますか？一部引用を超えたシナリオの使用は禁止されています。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 2bb97616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔べないペンギン | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時：2019年7月28日 19時
