十八つ葉 ページ19
戻ると早々に立香に連れられてやってきたのはダ・ヴィンチの工房である。
ダ・ヴィンチの手記という本に描かれていたであろう様々な機械等が並べられており、興味をそそられる。
ごほん、という声に立香は直ぐに部屋の主の方へと視線を向けた。
「立香くん、お疲れ様。今から彼等彼女等に経験値なるものを与えようではないか」
と言ってダ・ヴィンチが立香に差し出したのは何かが詰まった小袋。
受け取り、中を確認してみれば赤や白等といった結晶がそこにあった。
「それは叡知の結晶。純度の高い魔力が込められたもの。君達か特異点Fで倒しまくったエネミーからたまに排出されるそれをサーヴァントに投与すればレベリングできる、というわけさ」
「へぇ……」
と言って、マシュの方へと振り向く。
やはり優先すべきは我等が後輩。
キョトンとしているマシュに一つ差し出せば目を剥いて、だが少しばかりはにかみながら受け取っていた。
マシュに触れた瞬間に結晶は溶けてなくなった。
いやなくなったわけではなく、魔力がマシュに溶け込んだのだ。
その様子をサーヴァント四騎は物珍しそうに見ており、とりあえずはと立香は全員に結晶を渡した。
「最近のは魔術は凄いですね」
「……科学との融合、という訳だろう」
「確かに少しばかり取り戻した感じだな」
三騎士のサーヴァントが各々感想を述べるなか、キャスターはまじまじとその結晶を触れないように魔術を使って色々な角度から結晶を眺めていた。
赤く輝くそれは魔力の塊だった。
確かに成長させるには魔力を投与するのが一番早いのは事実。
「あれ? キャスターはまだ使ってないの?」
ダ・ヴィンチにそれぞれのサーヴァントの体力や攻撃力を視覚的にわかりやすくするために数値化したものの説明を受けていればキャスターだけ変わってないことに気付いたのだ。
「いえ、有り難く使わさせていただくのですが少し気になってしまいまして」
「そうなの?」
「はい」
「先輩、おそらくキャスターさんは魔術師として興味を抱かれたのではないでしょうか?」
マシュのいう通り魔術師として、ではなく純粋な興味から見ていたのだがどうやら勘違いさせてしまったらしい。
「そうではないのですよ盾のお嬢さん、お恥ずかしながら好奇心で眺めておりまして」
フードで顔がわからないがそれでも照れているというのは雰囲気と若干見える紅くなっている頬より判断できた。
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翔べないペンギン(プロフ) - ねこみや梓さん» 御指摘ありがとうございます。仰る通り陣地作成ですね、大変失礼いたしました。急ぎ訂正いたします。 (2019年10月18日 17時) (レス) id: f556686a0b (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 設定のクラススキルのところ、陣地製作じゃなくて陣地作成じゃないですか? (2019年10月18日 17時) (レス) id: a8080232a4 (このIDを非表示/違反報告)
翔べないペンギン(プロフ) - 山田さん» ご指摘ありがとうございます。確かに、おっしゃる通り一部以上の引用をしてしまっておりましたl。御不快にさせてしまい申し訳ありません。一度話全てを非公開にして話を練り直しいたします。 (2019年8月31日 14時) (レス) id: fa8482574b (このIDを非表示/違反報告)
山田 - FGOの二次創作ガイドラインに目を通していますか?一部引用を超えたシナリオの使用は禁止されています。 (2019年8月31日 13時) (レス) id: 2bb97616f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:翔べないペンギン | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Information/
作成日時:2019年7月28日 19時