アイを伝えたい

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「 … あっ 」

窓の外から音が聞こえて、
見ると祭りの花火大会が始まったみたいだった。






「 凄い、はじめて見た 」



ともくんも私も、しばらくの間花火に夢中になった。
浴衣姿の私たちは、会場で見ているような感覚になった。









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沢山の花火が打ち上がっている中、
急にともくんはわたしを引き寄せて、









… 軽く触れるようなキスをした。









「 俺、Aのことが好きや 」










「 … こんなんやから、当たり前のことが出来へんくて、諦めるしかないと思っててん 」








… いつも側に居ってくれてありがとう

ずっと前からAが好きです、付き合ってください。






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返事はもう決まっていた。




ゆっくりでもいい、出来ないことがあってもいい。

息を合わせて隣を歩いていたい。

… 小さな小さなしあわせを、2人で見つけたい。









「 … 私も、あなたが好きです 」



まるで祝福するように打ち上がった大きな花火に、
私たちは顔を見合わせ笑いあった。









「 花火 ( T.Kamiyama ) 」 Fin.

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