アイを伝えたい

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＊Shigeoka side




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「 … とも… なあ、智洋 」

「 いつまで拗ねとんねん、ええ加減にせえ 」





ドアに背を向けるようにして、ベッドに横になるとも。
ここからは背中しか見えへんけど、
丸まった背中が、とても小さく見えた。










「 … 俺も、青春してみたかったな 」







手を繋いで隣を歩くだけでもええねん、
それすらも出来ひん、と言う
ともの背中は震えていて。

… 泣いてるんやな、と思った。









「 そんな弱っちいヤツに、Aは任せられんな 」

「 …え？ 」


そう言ったところでともはやっと、こっちを向いてくれた。









「 … 好きなんやろ、Aのこと。 」



コイツは分かりやすい奴やから。
昔からずっと、Aばかり見てた。









… Aもずっと、ともを見ていた。
何度仕掛けても、振り向いてはくれんかった。









「 せやったらはよ告白せな、取られてまうで 」






" 18歳まで生きられへん" なんて、
他人が勝手につけたもんやから俺は信じてない。

ホントのところは誰にも分からんし、
いつどこで何があるかも分からん。






「 … 強く生きろや、」

ともはこんなことで諦める奴やない。









「 … 大毅、ありがとう。 」









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なんて、強がって見せたけど




… 奪えるもんなら、奪いたかった

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