お誘い ページ29
「なあ、そういえばAちゃんって日曜日空いてる？」
「日曜？」
向かいの席で食事をしていた萩原の質問に、「予定は無いが…」と返す。
「あ、ホント？
なら明日の夜、俺たちとお出かけしない？」
「別に構わないけど………どこ行くんだ？」
ニコニコとしている萩原に首を傾げる。
今週も特にやることも無いし、どこか行くのなら今日でも空いているのだが
「前に、別の教場の子たちに誘われてさ〜」
「………まさか」
思い出したのは先日の掃除中の出来事
『ウチらの教場との合コン、忘れないでよねー！』
冷や汗が流れる。
「まさか合コンか……？」
「おっ、大せーかい！」
話覚えてた？と聞かれ、飲みかけのコップを置き「一応」と口にした。
「いや……でもなぁ………」
「萩原、新宮」
「ごめんね2人とも、待たせちゃった」
萩原の後ろから、トレーを持ったゼロとヒロが来たことに、Aは分かりやすく、困ったように表情を変えた。
「ゼロ、ヒロー…」
「えっ、どうしたの新宮さん？」
「萩原、なんかしたのか？」
「いやいや、Aちゃんを週末の合コンに誘っただけだよ〜」
「いや…合コンとか経験ないし…それに前も言ったけど、向こうはイケメンの君らをお呼びだろ…？場違いすぎる」
唐揚げを口に運びながらそう訴えると、ゼロ達は納得した様子を見せた。
「そんなことないと思うけどな〜」
隣、座るねと続けて言うヒロに口を動かしながら、ハンドサインを送る。
「そうそう！あの子たちもAちゃんのこと気にしてたし！」
「それは男と間違われたからだろ…それに私、酒飲めないし……」
「そっか、新宮、未成年だしなぁ」
「「ええっ！？」」
「ゴホッげほ…」
「ヒロ、大丈夫？そんな驚かなくても……」
よほどびっくりしたのか、声を上げたと同時にむせたヒロに、水の入ったコップを手渡す。
「何それ！！初耳なんだけど！
Aちゃん今幾つなの！？」
「僕も最初に聞いた時は驚いたよ……完全に同い年だと思ってたから」
「だって聞かれなかったしな…」
年齢を教えたところで、って感じでもあったし
「……？萩原は松田から聞いてないのか」
「え、陣平ちゃんは知ってるの！？」
独り言のように呟いたそれを拾われる。
てっきり、もう話してるものだと思っていたから案外驚いた。
「……まぁ、酒飲めないし未成年だし、ほら、合わないだろ？」
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しゃ〜け(プロフ) - 早桃さん» 早桃さん、コメントありがとうございます〜！！！面白行っていただけてもうめちゃくちゃ嬉しいです！！頑張って更新していくので、今後も是非よろしくお願いします〜！！ (2022年12月27日 1時) (
レス) id: 8454d3df8d (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - すっごい好きな作品です！面白い！これからも無理せずに更新頑張って下さいね！応援してますぅぅぅ！ (2022年12月26日 12時) (レス) @page37 id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃ〜け | 作成日時：2022年12月19日 2時
