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コンビニの前に、1台のバンが止まる。
ATMに現金を補充するための警備会社の車だ。
降りてきた男性2人がコンビニの中に入ってくると、
強盗犯たちはその後ろから、ライフルを構えた。
｢「チョリース！」」
「！？」
突然現れたサングラスに柄シャツとジャケットという、いかにもチャラい格好をした男たちの乱入に、強盗犯達は慌て始めた。
「おいマジか！？あれってライフルじゃね？」
「チキってんじゃねぇよ！！映画とか用のパチモンだっつーの！！」
「ねぇねぇなんの映画？オレらも出させてよー！！」
「俺、刑事役的なテキーラ！」
強盗の計画など一切何も知らず、嬉々として男たちは話し続ける。
『妙な3人が…！』
「たった3人だけだ！構わねぇ、ブチ殺せ！」
強硬手段に出るそうだ。
だが、残念。
「ウソー！ホントに映画の撮影！？」
「マジテンアゲなんだけどー♪」
「なにィ！？」
「おいみんな！エキストラで出させてくれるってよ！！」
男………萩原の声で、一斉にコンビニの中へ人がなだれ込み、そしてあっという間に
「____数で犯人たちの鎮圧完了、ってワケ」
ふふん、と腕を組みながらAはたまたま捕まっていた班長とゼロに説明をしていた。
「なるほど、警察学校の学生に客を装わせて、ここに集結させたのか…」
「こりゃまた明日鬼塚教官に大目玉だな」
呆れたようにそう零した班長へ、松田は「親父さんがやろうとしてた事をやったまでだ」と答えた。
班長の父親は、木刀を持った男以外にも複数仲間がいたことに気づいていた。
捕まえてしまえば、仲間が店内に乱入してしまう。
その場にいた子供の萩原や、老人や女子学生、他の客の人に被害が及ばないように、班長の父親は相手を刺激せず、また、警察が来るまで引き止めるために頭を下げた。
万が一でも、最悪の事態を招かないように。
「だからあの土下座は、命乞いなんかじゃなく……ここだよ班長！」
ぐっと握った拳を、萩原は班長の胸へと当てる。
「誰も傷つけてたまるかっていう、警察官のハートが……そうさせたんじゃねーの？」
結局のところ、班長が思っているよりも、彼の父親は立派な警察官だった。
班長は自分の勘違いを納得したのか、「そうか」と言って嬉しそうに小さく微笑んだ。
「…いいよな」
「？新宮さん、何か言った？」
「いや、なんでもないよ。
皆、帰ろうか｣
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しゃ〜け(プロフ) - 早桃さん» 早桃さん、コメントありがとうございます〜！！！面白行っていただけてもうめちゃくちゃ嬉しいです！！頑張って更新していくので、今後も是非よろしくお願いします〜！！ (2022年12月27日 1時) (
レス) id: 8454d3df8d (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - すっごい好きな作品です！面白い！これからも無理せずに更新頑張って下さいね！応援してますぅぅぅ！ (2022年12月26日 12時) (レス) @page37 id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃ〜け | 作成日時：2022年12月19日 2時
