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「ええっ!?銃弾が1発返却されてない!?」

「はい!全ての拳銃を保管庫に戻し終えた際に数え直したんですが……実弾が1発だけ足りませんでした…」

立ちっぱなしの松田を他所に、教官たちの騒ぎ声を聞いて、Aは閉じていた目を開けた。

「……何、なんの騒ぎ?」

「え、Aちゃんひょっとして今寝てた?」

「……寝てはいない、目を閉じてただけ」

視線をずらし、松田と教官の方を見やる。

どうやら弾が足りてないらしく、教官はそれの犯人が松田だと思い、実弾を出すように言っているところのようだ。

だが、記憶が正しければ、さっき弾を全て打ち切ってたし、空薬莢を返却するのも見てはいた。

「ウソをつくな!!きさま以外に誰がいる!?」

「あ゛ん!?」

………なんでこの男は、教官相手にメンチを切れるのだろう。

まぁ冤罪だとわかって居るのに、それを黙る必要もない。


「教官、失礼ですが、彼は先程配布分と同数の薬莢を返却しているのを確認しています」

「まぁまぁ!ここは班長の自分に免じて鉾を収めてください!弾は必ず返却しますから!」


そう口にするのと、班長が二人の間に割り込むのとは、ほぼ同時だった。

しくった

そう思い、パッと口を塞ぐ。

「なんだ新宮、何かあるのか」

「いえ、なんでもありません。」

幸いなのか、教官には聞こえていなかったようだ。


出過ぎたことは…するべきじゃないな。
こっそりと一歩下がって、ヒロと並んで立った。

「鬼塚教官!屋根の補修工事をやっているんですが……天井の内側から作業をチェックさせていただいても構いませんか?」

改修工事の人達がやってきたことにより、実弾探しは一時中断、教官は案内するために横の階段を登って行った。

「……良かったの?教官に言わなくて」

そう口にしたのは、ヒロだった。

「いや…班長が教官をなだめられるなら、別に彼が犯人ではないのは分かっているし、あとは実弾さえ見つければいいと思って。」

「なんだ、Aちゃんって案外松田のこと信用してるの?」

口を挟んできたのは萩原。

「見たものを信じてるだけだ」

そう言って松田達に目を向けると、何してるんだか、降谷へと殴り掛かる瞬間だった。


(まだ殴り足りないのか)

呆れた瞬間


バキッ


天井が割れ落ち、そこから人が降ってきた。


そして

「教官!!」


助けようとした作業員の命綱が首に絡まった状態で、
宙吊りになる鬼塚教官の姿があった。

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しゃ〜け(プロフ) - 早桃さん» 早桃さん、コメントありがとうございます〜!!!面白行っていただけてもうめちゃくちゃ嬉しいです!!頑張って更新していくので、今後も是非よろしくお願いします〜!! (2022年12月27日 1時) (レス) id: 8454d3df8d (このIDを非表示/違反報告)
早桃 - すっごい好きな作品です!面白い!これからも無理せずに更新頑張って下さいね!応援してますぅぅぅ! (2022年12月26日 12時) (レス) @page37 id: f9af42ef58 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゃ〜け | 作成日時:2022年12月19日 2時

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