嫉妬大作戦

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望「 やっぱ俺ってとこがあかんねん！
顔なじみやから 」


「 や 、あたしに興味無いんやってどうせ 」


望「 ちょ 、何ふてくされてんの？
これからやろ？ 」


「 … これからって 」






もう充分いろんなことしたやん …






望「 シゲは手強いからな〜 」






追いついたのんちゃんが
あたしの横に並んだ 。


日光に照らされて並ぶ影は
我ながらいつかの誰かが言っていた
理想の身長差みたいだ 。


玄関から校門まで 、
大毅の誘いを断ったこの場所を
のんちゃんと歩く 。





… 思えばのんちゃんにも
迷惑かけっぱなしだな 。


あたしのこんなくだらない意地に
なんだかんだ付き合ってくれて 。


なのに気分屋のあたしは
嫉妬させる気満々だったり 、
いきなりやる気なくしたり 、
気休めとか言っときながら 落ち込んだり 。



… なんか申し訳なくなってきた 。






「 … のんちゃん 、いろいろごめん 」


望「 え 、何 突然 。気持ちわるぅ！ 」


「 … こんなんに付き合ってくれてありがと 」


望「 情緒不安定かって 」


「 のんちゃんって面食いで煩くて適当で
デカいだけちゃうんやね … 」


望「 おま 、喧嘩売ってるやろ …？ 」






のんちゃんがあたしに向かって
拳骨のポーズをしたときだった 。








？「 中野さん！ 、」







誰かが急いでこちらへやってくる足音 。



振り向くと 、









「 …… 委員長 ？ 」








同じ図書委員会の委員長がいた 。








委「 ごめんっ
今玄関出てくの見かけてさ 」


望「 ちょーい！ どちら様？ 」


「 図書委員会の委員長っ 。違うクラスの 」


望「 え！ Aって図書委員やったっけ？ 」


「 てめーそっからか 」 ←





委員会でしか関わらないから
名前まではよく知らないけど 、
何でもできる感じの人で実は秘かに
かっこいいなーって思ってた人 。


近くで見ても 、イケメンだし感じがいい 。






委「 図書委員の人に伝え回ってるんだけど
明日の朝 、急遽委員会やるから …
よろしく 」


「 … え 、と 、わざわざそのために？」


委「 まーねっ 」






うっわ 、天使か！


あたしの目の前に天使がいる！






「 ありがとう〜 … 」






やっべ 、涙出てきそうだ ←






委「 … てか 中野さんって
重岡と付き合ってるんじゃなかった？
最近別れたって噂あるけど
もしかして新しい彼氏 、？」









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