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クリスマス当日、ただでさえ辛いのに
好きな人からも嫌われて、目の前には知らない男。
「……はははっ、」
静かな個室に、私の乾いた笑い声だけが響いた
『ちょ、Aちゃん?』
「………ごちそう、様でした。
お金、おいて帰ります。」
机に多いくらいのお金を置いてそのまま店を出る。
後ろから何か聞こえたけど、正直なんにも頭に入ってこなくて。
すべてが終わった、
そんな気がした。
そこからは生きた心地もしなくって。
どうやって帰ってきたかもわからず、
あっという間に何日も過ぎ、
気づくと年末、新しい年が始まった。
あの日以来、彼からの連絡はないし
健太さんとは連絡先も交換してないから来るはずもなく。
クリスマスのあの電話から、
連絡が途切れて、
ふたりのなにかが壊れた気がした。
でも大丈夫、連絡が途切れるたびに弱い私は
バカだから、期待しながらも
覚悟、しているから________________、
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emu(プロフ) - このお話読んでいると胸がきゅーっと締め付けられて苦しくて、お話にすごく惹き込まれました。続きが気になって仕方ありませんが、陸さんが何を言いたかったのか気になりますが、書かないところに主さんの美学を感じます。素敵な作品に出会えて良かったです。 (2023年3月25日 3時) (レス) id: 9e68142d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺよたん。 | 作成日時:2021年9月15日 9時