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◎慎くんと、 ページ2

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はい、こんにちわ。長谷川慎です。



今日はAと買い物に行く約束をしています。



月に2回か3回は行くんだけど毎回遅刻するのがAさんなんですよね。


それを見越して僕は毎回Aを家まで迎えに行きます。







− ピンポーン −





?『はーい!』



元気な返事が帰ってきたと思ったらもちろん陸さんで。


慎『陸さんおはようございます、Aいますか?』



「今行くー!りっくんいってくるねー!」


なんてこちらも元気いっぱい。



いや、インターホン越しでも聞こえるその会話なんなん?



ひとりで笑いそうになってたら勢い良く登場したA。




「まこおはよー」


今日も可愛いな、なんて思いながらおはよ、と返す




慎『今日は何見るの?』


「んー服も見たいしー、あーでもカバンもほしいし、、」


なんてひとりで百面相。



慎『はいはい、じゃあゆっくり行こうね』



人見知りだし、みんなに無口だとか言われる俺だけどAに対しては自他ともに激甘だとおもう。


「やったあ!じゃあまずあそこの服屋さん行く!」



早く早く、なんて俺の腕を掴んで歩き続けるから

まだこいつからは離れられないしドキドキが止まらない。



慎『ほら、そんな急いだら危ないから。』


「あ、そっか。」


慎『ん、じゃあ行くよ。』


手を握ろうとしたけど左手についた指輪をみた瞬間
伸ばしたその手は空を切る。





そんなことを考えてるといつもの服屋について、

その店に入ってからは自由行動。


一人で見ていると後ろから



「ねえ、慎〜これどう??」


Aがもっていたのはシルバーとピンクゴールドのフープピアスと黒と白のトレーナー。



慎『えっ、めっちゃ可愛いじゃん』


でもふたり分てことは、、


慎『………………陸さんと?』



ムスッとしながら聞くと、キョトンとした顔をして



「え?まこ一緒に着ないの??」




慎『は?』



「だーかーらー、私は慎とお揃いにしたくて持ってきたんだけど?なに?いらないの?嫌??」



なにそれ、、、そんなんいいの、、?



『…い、や……嬉しいけど』



「あー、なんかりっくんに申し訳ないとか思ってる?
大丈夫大丈夫、慎は私の中の特別な存在だもん。

だから一緒に着よ?」


『っ、うん!!!』


思わず元気よく返事しちゃったけど、それくらいめちゃくちゃ嬉しくて。






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作者名:ぺよたん。 | 作成日時:2019年7月24日 18時

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