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「Aさん、ですか?」
「はい、そうですが」

『昨日この部署に移動してきた岸優太です。』

「ご丁寧にありがとうございます、AAです。」


『ここに移動した時に読む資料?とかなんとかをAさんが持っていると聞いて……』
「あ、アレですね!ありますよ」


引き出しの鍵を開けてお目当ての書類と資料を取り出す。


「説明しますので、あちらの部屋に」
『あ、はいっ』


会議室に隣り合わせで岸さんと座り、書類と資料を広げる。
ちらりと顔を改めて見ると、随分と整った顔をしていた。
目が大きく、ふと目が合うと吸い込まれそうになった。


「___で、最後にここの太枠の所に書いてもらって、ここに日付も書いて私に渡してもらえれば上の方に送っておきますので。」
『なるほど、分かりました』


説明を終え、席を立ち会議室を出る。


『ありがとうございました。これからよろしくお願いします。』
「こちらこそ、よろしくお願いします」




これが、私と彼の出会いだった。






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作者名:ash | 作成日時:2020年1月20日 21時

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