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リビングに入ると、テーブルの上には料理が並んでいた。
照史と小瀧さんが2人で夜ご飯を食べていたのだろう
「A夕飯は?食った?」
「いや、食べてないけど…」
「そっか職場から直で来たのか」
「うん」
『この時間まで仕事だったんですか?』
「あ、はい…」
『お疲れ様です』
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うわ、なんか、キタ。
淳太とか照史とか濱田先輩に言ってもらう「お疲れ様」ももちろん嬉しいのだけれど
新鮮だからなのか
少しだけ落ち着いたトーンで
柔らかい口調で
トロンと垂れるような笑顔で
まるで言葉で頭を撫でているような『お疲れ様』が
そっと心に沁みた。
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「A、よかったら飯食ってくか?」
シンクに寄りかかってそう言う照史
「え、でも2人で食事してたんじゃ…」
小瀧さんを見ると、小瀧さんは私を見ていた
『全然いいっすよ、むしろ俺は一緒に食べたいっす』
まただ、あなたのその笑顔と、口調
「よし、なら決まりな!ちゃちゃっと作るから手洗ってきや?」
『Aさん、ここどうぞ!』
「ありがとうございます…」
照史の家で、淳太以外の人と過ごすのは小瀧さんが初めてだった。
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作者名:ash | 作成日時:2019年3月7日 23時