独 占 ス ル 。

☆彡 ページ14

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「せんせー、おる ?」


「なんや、かわええ女の子かと思ったら、丸山か。」


「女の子じゃなくてｺﾞﾒﾝなぁ、」


「あははは」




渋やんが笑う。


俺も笑おうとするけど、顔がひきつる。




「どないした ?」


「へ ?」


「丸山の顔に書いてある。なんかあったって。」


「嘘やん、」


「嘘。」


「はぁ !? 」


「でも、なんかあったやろ。」


「…ないこともーないですけどー」


「ゆえや。」


「…、」


「さては、女か ?」ﾆﾔ


「…っ。ちゃ、います…」


「図星やんっ☆彡」




なんやねん、このせんせ。


人が本気で悩んでるんに。




「で、どーした ?」


「俺の過去を…知りたいらしくて…」


「…そーかー。」


「俺…あんまり聞かれるの好きやないから、ｷﾚてもうて、」


「…そーかー。」


「…ゆうたほうがええんかな ?」




あんまり、話したくない。


話したら…絶対…同情の目を向けられる。


同情で付き合われるのが、どれだけ辛いか、これまで何度も経験してる。




「いいたくないことは…無理する必要ないで。」


「え、」


「でも、なんで、相手が聞いてくるのか、考えてみ。」




寝るなら好きにしーやー、




そういい残して渋やんは出ていった。




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