渦巻く ページ45
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「おはようございます。今日もよろしくお願いします」
支度を終えてスタジオに入る
実際にパフォーマンスを披露するステージを見て、深呼吸を一つ
『いよいよですね』
「うん」
『緊張して吐きそうです』
「え？ふふ」
ヘジョンちゃんが真剣な顔でそんなことを言うものだから、自然と笑みが溢れた
『オンニは緊張しないんですか？』
「するよ。もちろん」
『でも…なんだか
今まで見た中で一番凛とした表情です』
「そう？
コンセプトのおかげかな」
“足の痛みに気づかれないよう気を張っているから”
とは言えない
お客さんにもメンバーのみんなにも
純粋にパフォーマンスを楽しんでもらいたいから
そのためにも、私は怪我を隠し通さなければならない
『あ、ソラ』
「……」
私と目が合うと、慌てて何処かへ行ってしまう
『あの子ったら…いつまでああしてるつもりなんでしょう。
本当に謝らない気なのかな』
「ソラちゃん自身も、あのとき驚いたんじゃないかな。本当はあそこまでする気は無かったんだと思う」
『えー
そうですかねぇ』
「私が勝手に転げ落ちたから」
『もう…オンニ』
「心配してくれてありがとう、ヘジョンちゃん
ステージ頑張ろうね」
もう一度深呼吸をしてリハーサルへと向かう
「Aさん
昨日大丈夫でしたか？」
「心配かけてごめんね。お騒がせしました」
「そんな高いヒールで…踊れそうですか？」
「踊るよ。ミンギュくんに負けてられないからね！ふふ」
「俺、Aさんに勝てたことないと思うんですけど…」
しゅんとするミンギュくんと顔を見合わせて笑っていたら
肩をトントンとする人が
「あ、スニョンくん」
「足の調子はどうですか？」
「ヒョン
俺も今その話してたんですよ〜」
「……」
「少し痛いけどね。このヒールを履いて歩けてるんだから大丈夫だよ」
「すごいなぁ。俺そんなの履いたらすぐ転びそう」
「ミンギュくんがヒール？」
「気持ち悪いこと言うな」
「例え話ですよ！気持ち悪いとか言わないでください！」
『リハーサル始めるのでスタンバイお願いします』
「はい」
「うわ、緊張してきた」
「気合い入れていくぞ。
頑張りましょうね、Aさん
何かあればすぐに言ってください」
「ありがとうホシくん」
自分の手をぎゅっと握りしめ、目を閉じる
リハーサルと本番
あと少しで終わるんだ
寂しさ
不安
覚悟
色んな感情が混ざって息が苦しい
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ゆう(プロフ) - 大好きなお話です！主人公ちゃん幸せになってほしい！無理なく更新頑張ってください、楽しみにしています^_^ (2019年11月14日 18時) (
レス) id: d947a4b4d3 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - お話本当に好きです。主人公ちゃんの頑張りに胸を打たれます。正直者は報われる。幸せになれる。そんな未来を夢みます。 (2019年10月31日 20時) (レス) id: 4f0e5db1b8 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - もう！練習一生懸命やらないメンバーには心底腹が立ちますね！天罰をお願いしますね、作者様 (2019年5月6日 19時) (レス) id: fccbfe2d8d (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 楓彩さん» そんなそんな、まだまだですよ。そう言って頂けて光栄です(o^^o)この先もほっこりキュンキュン出来るように頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はるちゃまさん» そんな風に言って頂けて嬉しいです(;_;)低評価はそんなに気にしていないので大丈夫ですよ！元々自己満小説なので(笑)はるちゃまさんのように言ってくださる方がいるだけで頑張れます！本当にありがとうございます^o^ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2018年11月25日 19時
