心に嘘はつけない ページ2
コツ…コツ…
ヒールが高い所為か、いつもよりも靴音が大きく感じる
コツ…コツ……コツ
「はぁ…」
何してるんだろう、私
いくら自分の出番じゃないからって、撮影中にスタジオを離れるなんてあり得ない
メンバーの撮影を見守るのもリーダーの役目なのに
なんで
どうして
そこまでわかってるのに、スタジオまで戻れないんだろう
「……」
誰もいない廊下
壁に寄りかかるようにしてしゃがみ込む
“もっと近づこう”
“もっと、もっと”
あの後2人はどうなったのだろうか
本当に唇が触れるくらい顔を近づけたのかな
気になるけど知りたくない
聞きたくないし見たくない
自分の心がコントロール出来なくて苦しくなる
ホシくんがソラちゃんに触れるなんて嫌だ
あの優しい瞳で
私以外の女の子を見つめるなんて、そんなの耐えられない
こんなにズキズキと胸が痛むから
もう、気づかないふりなんて出来ない
私は
ホシくんのことが 好きなんだ
「Aさん？」
「…え」
「どうしたんですか？具合悪いですか？」
「あ……えっと…」
突然ホシくんが現れて頭が真っ白に
「痛い、ですか？」
「え？」
「足首…」
「あ、ううん、全然。大丈夫」
「……」
「本当に大丈夫だよ。
今は…ちょっと、休憩。スタジオ暑くて」
「暑かったですか？」
「…うん。少し」
「……」
誤魔化すの下手だったかな
不自然だった？
沈黙が続くと不安になるけど
顔を見る勇気が出ない
「…
…Aさん
我慢しないでくださいね？
俺に言ったからって治るわけじゃないですけど、何か手伝えることがあるかもしれないですし…荷物を持つとか何か買って来るとか、そういうことでも良いので。いつでも言ってください」
ああ
どうしてこの人は、こんなに優しいんだろう
私は自分のことだけで精一杯なのに
ホシくんはこうして気に掛けてくれる
そんな優しさが
好きで好きでたまらない
「ありがとう」
「いえ…
あの、もしもご迷惑だったら、そのときははっきり言ってください」
「迷惑じゃないよ。すごく嬉しい。本当に…嬉しい」
モヤモヤしていた心が落ち着きを取り戻す
彼のことで一喜一憂してしまうなんて
いつの間に、こんなに好きになったんだろう
「ホシくん」
「はい」
「1つだけ、お願いしたいことがあるの」
「はい！何でしょうか」
恋だと認めたら
欲張りになってしまったみたい
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ゆう(プロフ) - 大好きなお話です！主人公ちゃん幸せになってほしい！無理なく更新頑張ってください、楽しみにしています^_^ (2019年11月14日 18時) (
レス) id: d947a4b4d3 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - お話本当に好きです。主人公ちゃんの頑張りに胸を打たれます。正直者は報われる。幸せになれる。そんな未来を夢みます。 (2019年10月31日 20時) (レス) id: 4f0e5db1b8 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - もう！練習一生懸命やらないメンバーには心底腹が立ちますね！天罰をお願いしますね、作者様 (2019年5月6日 19時) (レス) id: fccbfe2d8d (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 楓彩さん» そんなそんな、まだまだですよ。そう言って頂けて光栄です(o^^o)この先もほっこりキュンキュン出来るように頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はるちゃまさん» そんな風に言って頂けて嬉しいです(;_;)低評価はそんなに気にしていないので大丈夫ですよ！元々自己満小説なので(笑)はるちゃまさんのように言ってくださる方がいるだけで頑張れます！本当にありがとうございます^o^ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2018年11月25日 19時
