２４：私の感情 ページ24
.
M『 ごめんA、今のは気にしないで 』
「 ……いや、でも… 」
M『 ……それにこの先ウォヌヒョンと仲良くするなら、いやでもいつかは知ることになると思うから 』
どうしても気になって、簡単には引き下がれなかった。それでもミンギュくんは、困ったように眉を下げるだけ。
問い詰めようとしたその時、大学に着いてしまい、2人はそそくさと私達の前から去って行った。
……色んな意味で気になってしまうんだ、ウォヌ先輩のことが。
-
韓国での生活を始めてから、早くも1週間以上が経っていた。学校が終わったお昼。空いたお腹を摩って 何食べようかな なんて考えながら歩いていた。大学の門を出たその時、ぽんぽんと、肩を叩かれた。
「 ……わっ！」
突然のことに思わず声を上げてしまい急いで振り返ると、そこには眉を下げて微笑む、先輩がいた。
「 ……ウォヌ、先輩…… 」
W『 ごめん、びっくりさせた？』
先輩の登場に驚く私に謝る彼は、言葉通り、申し訳なさそうな表情を浮かべていた。
「 いやいや、大丈夫です…！」
先輩に謝らせてしまったことが申し訳なくて、首をブンブンと横に振る。そんな私を見て、
W『 首取れちゃうよ 』
と、片手の拳を口に当てて笑った先輩。その少し悪戯っぽい笑顔に、どうしても、胸が高鳴ってしまった。
……ダメだ、なにときめいちゃってんだ、私のバカ……！！
自分に言い聞かせ、私は慌てて先輩から目を逸らした。
「 ……そ、…そういえば、お久しぶり…ですね…！」
胸の高鳴りを誤魔化そうと、話題を変える。何事もなかったように先輩を見上げると そうだね と頷いてくれた。多分、語学堂の初日に会ったのが最後だと思う。
W『 …そういえばA、昼は食べた？』
可愛い……。
不意に私にそう聞いてきて首をコテンと傾けた先輩を見て、無意識にそんなことを思ってしまっていた。
はっとして、慌てて頭を思いっ切り振った。ほんと私のバカ…！無意識に 可愛い って思っちゃうなんてヤバ過ぎでしょ…！！
W『 ……A？何やってんの？』
そんな先輩の声に我に返り顔を上げると、不思議なものを見るような顔をした先輩と目が合った。
…いや、そりゃそうか。目の前の人が急に頭振り始めたら誰だってこんな顔になるよね……。
自己嫌悪に陥り なんでもないです！と首を横に振って笑みを浮かべる。無理があるよなあ…。
「 ……ほんと、なんでもないんで…！……え〜っと、それで、何の話でしたっけ…？」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 548人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アオコ(プロフ) - るるるさん» ミョンホにはこれからもどんどん動いてもらう所存です（言い方） (2020年10月12日 20時) (
レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - ミョンホ〜(*^ーﾟ)b ｸﾞｯｼﾞｮﾌﾞ!! もう〜〜うぉぬくん…熱上がっちゃう((〃´д｀〃)) (2020年10月8日 16時) (レス) id: f77ccef066 (このIDを非表示/違反報告)
アオコ(プロフ) - るるるさん» るるるさん〜！こちらこそお久しぶりです！！チャイナ組には大活躍して頂きたい願望があるので（願望）、たくさん書けるようにか頑張ります！わかります…どんだけ美味しいお肉出てきても多分無味に感じますね… (2020年9月30日 23時) (レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - アオコさん、お久しぶりです〜！チャイナ組が登場しててめちゃくちゃテンション上がりました！おぬ君とじゅんぴとはおちゃんとランチなんて…顔面が眩しすぎて緊張でご飯喉を通らなさそうです笑 (2020年9月29日 21時) (レス) id: f77ccef066 (このIDを非表示/違反報告)
アオコ(プロフ) - すずさん» コメントありがとうございます〜！私もうるさい人種だからか個人的に賑やか方めちゃくちゃ好きなので騒ぎまくりましょう…？！ (2020年9月17日 21時) (レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アオコ | 作成日時：2020年9月16日 22時
