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episode:10
悟「っていうことで、A、
キミは僕にどんな罰をくれるの?」
「私、お兄さんの事が大事だから、
お兄さんにはそんなのしたくないよ。」
悟「本当になんでもいいんだよ?
僕の肝臓、心臓をどっかに売り払う…とかね。」
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翌日。
昨日の夜、寝る前にお兄さんに言われた事を
グルグルと頭の中で考えてみる。
お兄さんは今日もお仕事だから、
お家には私一人。
「お兄さんを傷つけることはしたくないのに。」
というか、こんな事をするお家ってそうそう無いと
思うんだけど、違ったかなぁ。
(外の世界は、あまり分からないから、
正解さえ見つけられない。)
´ Aの手で直に制裁されるなんて
僕嬉しいよ?ゾクゾクする。´
´ 僕のことを死なない程度で痛くしてよ、
まぁ、死んじゃうくらい痛みつけても全然いいけど。´
´…罰って言うか、僕からしちゃあご褒美、
かな?´
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フラッシュバックする彼の言動。
やっぱり昨日のお兄さんはちょっとおかしかったし、
痛いのが好きなのかなぁ…なんて思ってしまう。
でも、お兄さんがそう望んでいるなら、
私だってやらなきゃダメだ。
だって彼は、私が欲しい言葉、とかモノを
何でもくれる人。
だったら私何が出来るの?
そう考えた時に、私も彼に何かしてあげるって
ことしか浮かばなかった。
「よし、」
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作者名:tsuki | 作成日時:2020年11月28日 21時