一話 ページ2
今日は集会があったはず…
そんな呑気なことを考えながらも廊下を歩いている。今は教室内には生徒や教師が誰もいないためのんびりしていられる。ただ、向かう場所は別だけど…
『しつれーします』
理事長室にノックもせずに入った。その先には椅子に座っている父親であり学校の理事長がいるわけで…
私を見ると作ったような笑顔になる。実の娘に対してまで笑顔を作るなんてちょっと…いや、結構嫌だ
理事長「Aさん、どうしてここへ？今は集会中ですよ」
『私がどこにいようと私の自由なんですよ』
思考が読めないから嫌い、父親らしくないから嫌い、私に対して厳しく言わないから嫌い
今日はせめてもの反抗をやめるためにここに来た。何をするかなんて簡単
理事長の前まで行き机に飛び乗った。それでも私に警戒の一つもしないので拳を握りしめて殴った
『私をE組に落とせ！』
理事長「そうする必要がありません」
『…なんで』
理事長「君は成績優秀者だ。素行不良なのも目を瞑っているからね」
…なんでそうなる
殴っても意味がないってことは最終手段使うしかないかな。私は机から降りて理事長をまっすぐと見た。最終手段は一か八か…成功するかもわからない
『そういえば、E組には黄色い生物がいるそうですね。その証拠の写真も撮ってあるんですよ
これを記者に渡せばどうなるでしょうね？もう少し証拠を集めれば大ニュースです』
見たのは本当、ただし学校外での話。コンビニに行った時に黄色い生物が独り言で呟いていた。E組が…って。コンビニの位置からして近くにあるのは椚ヶ丘だけ。だからこれが勘違いかもしれない
本当に一か八か…
理事長「……わかりました、E組に落としましょう」
『ありがとうございます』
ニッコリと笑顔を作ってから理事長室を出た。少し歩いたところで立ち止まりうずくまった
どうしよう、ほんっとに怖かった。あれって父親だよね、私はあの人の子供だよね？
『あの瞳、怖すぎる』
…でも、これであの黄色いのと対面できる。集会に参加しなくてよかった
立ち上がって足取り軽く学校を出ていった
by.seturei
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kkijiq(プロフ) - この作品面白いです！続き楽しみにしてます (2020年4月6日 8時) (
レス) id: 21c3761e82 (このIDを非表示/違反報告)
seturei(プロフ) - ぴのさん» 本当ですか！？指摘ありがとうございます、直しておきます！ (2019年5月24日 15時) (レス) id: f7c062f730 (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 烏間先生が烏丸になってますが…… (2019年5月23日 18時) (レス) id: 5f84d6c253 (このIDを非表示/違反報告)
seturei(プロフ) - ナッツピさん» ありがとうございますm(_ _)m そう言ってくださるだけでも嬉しいです！二人で頑張っていきます (2019年4月1日 14時) (レス) id: f7c062f730 (このIDを非表示/違反報告)
ナッツピ - むっちゃ面白かった！！かくのがんばってください！！応援してます！ (2019年3月31日 23時) (レス) id: a274a13ed0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：seturei＆颯（はやて） x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時：2019年1月27日 19時
