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友達 ページ8

「お前下手くそか」
「は、初めて巻いたんだ…」
「ぐちゃぐちゃだ」
「うっ…」

放課後、承太郎と残り教室で少し話すことになったんだけど
僕の包帯の巻き方が下手すぎて今巻き直してもらってる



「…」
「承太郎巻くの上手いね」
「…まぁな、何回もやってたんだ」
「へえ…」

たくさん人を助けてきたのかな
それって凄いよね




「そういえば、日本語の勉強の方はど……?」
「?…最近は単語を覚えるようにしてるよ」

「その首どうした?」
「っ!」


僕は思わず右手で隠した



「おい隠すな」
「何でもないよ」
「母親にやられたのか?」
「違う」
「本当か?」

承太郎は包帯を巻き終え、僕の首の方に手を伸ばした


「やだっ」

僕は承太郎の手を叩いた


ーブラキャ今承太郎に暴力振るったね、あーあ…



「あ、ごご、ご、ごめんなさい…」


ー友達になれないかも?今友達だとするなら友達やめられちゃうかもね



「怒んないで…」

「別に怒んねえよ…それより首見せろ」




僕が見せるか見せないか迷っていると、承太郎はワイシャツの襟を少し下げた








「おいこれ…首締められたのか?」
「っ……うん」
「どうして抵抗しないんだ」
「力が母さんより弱いのと…怖いから…」

承太郎は手痕を指でなぞった
少しくすぐったかった


「…なあ、友達として俺にできることはあるか?」
「……わかんない」
「そうか……なら俺が思うようにお前を助けよう」







その日は途中まで承太郎と帰った

日本語を少し教えてもらった









「ぁ…か、母さんはやいね」
「喋んないでくれる?うざい」

よくわかんないけど、僕は急いで自分の部屋に行った



早く帰ってきた日はかなり機嫌が悪い日だ
だから僕は部屋に閉じこもる

その日用の夜ご飯や水も部屋にある









「……はぁ」


ーなあ

ーなあに

ー最近随分あいつらと仲がいいじゃあねえか

ーうん

ー友達ができてよかったな

ーうん

ーあまり心配かけんなよ、たぶんあいつらしつこいぞ

ー僕もそう思う

ー僕はねちっこいやつはあんまり好きじゃあない

ーでもそれだけ心配しているということだよ

ー…まあな









僕は君との会話ノートを閉じた



なぜなら勉強をするから





「たぶんお前留年するよ」
「…」
「だってテストの点数悪すぎじゃん」
「…うん」

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- よがっだよぉぉぉぉぉ!!!!夢主ぐぅぅぅん!!!!!!(泣) (2022年9月4日 6時) (レス) @page15 id: 211a92bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
ハポーザ - すげぇ…よかったっす (2021年7月19日 21時) (レス) id: 0370b8798d (このIDを非表示/違反報告)
月歌(プロフ) - すごくおもしろかったです! (2019年12月8日 8時) (レス) id: 5a526bb375 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リコーダー | 作成日時:2019年8月21日 18時

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