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相談 ページ6

「…これはあいつらが?」
「離してっ…承太郎には関係ないんだって」

承太郎は座り込んだ僕を片手で押さえ込み、もう片手で僕の腕を見た



「少し膿んでるじゃあねえか」
「見ないでよ」
「……ここに切り傷がある」
「離してって、ごめんなさいっ…もうやめてよ」
「誰がやったんだ?あいつらか?」

承太郎は僕が答えるまで離してくれそうにない



「だ、誰にも言わない?」
「言わねえよ」

「…母さんに引っ掻かれたんだ」

「…じゃあこの切り傷は?」
「父さんに、ナイフで切られたんだ」




僕は他人にこのことを言うのは初めてで、どうなるのかわからなくて不安で仕方なかった



「虐待を受けているのか?」
「…うん」





もう離してもらえるかなと思っていると


「え!な、何してんのっ」
「他に傷がねえか調べるだけだ」
「ない、ないからやめてっ」
「確認だ」


承太郎は僕のシャツを無理矢理脱がし、僕の体を見た




僕は両腕で体を隠そうとするが、承太郎の力強い腕で簡単に取り押さえられた




「…ほぼ全身じゃあねえか」
「見ないで…」

「痣が多いな、切り傷は大体治っているな…引っ掻き傷はこの腕と背中と鎖骨あたりか」
「嫌だっ」



「いつから受けてるんだ」

「小さい頃から…ずっと、日本に来るまでは父さんに、日本に来てからは母さんに」
「別居なのか?」
「そういう感じ、結婚してるのかもわかんないけど」





承太郎は満足したようでシャツを僕に渡した









「ユリーヌ」
「な、なに」
「虐待、いじめ…辛くねえのか?」
「それが僕の日常だから辛くないよ、アメリカにいたときもいじめられたけど今はアメリカよりマシだよ」




「…今日家に来い、ちゃんとした手当てをしてやるよ」
「でも…僕家に帰って買い物して料理して洗濯物して勉強しなきゃいけない」
「…じゃあ明日包帯とガーゼとか持ってくる、昼休みになったら俺のとこに来い」

「うん」









「バレちゃったな」
「うん」
「恥ずかしくないのかよ」
「…承太郎に言ったからかな、気持ちが少し楽になった」

「へー、もしかして惚れた?」
「…やめてよそうゆうの」
「仲良くなったらいつか自分は同性愛者だって伝えなきゃいけないぞ?」
「秘密にしてればいい」
「承太郎は勘が強そうだからなぁ…たぶん無理だな」

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- よがっだよぉぉぉぉぉ!!!!夢主ぐぅぅぅん!!!!!!(泣) (2022年9月4日 6時) (レス) @page15 id: 211a92bbe4 (このIDを非表示/違反報告)
ハポーザ - すげぇ…よかったっす (2021年7月19日 21時) (レス) id: 0370b8798d (このIDを非表示/違反報告)
月歌(プロフ) - すごくおもしろかったです! (2019年12月8日 8時) (レス) id: 5a526bb375 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リコーダー | 作成日時:2019年8月21日 18時

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