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「それ…っ…質問、じゃないですよね…！？」
ようやく唇が離れ、息も絶え絶えに荼毘さんに訴えかける。
「そうだな、質問でもなんでもねぇな。
………………じゃあ聞くが」
私をソファに押し付ける手に力が入る。
「なんでそう思った？」
「えっと…。」
『なんで』と聞かれても、『なんとなく』としか言えない。怒らせてしまったのだろうか。
「いや、その…もしかしたら遊ばれてるって可能性もなくはない、のかなと…思ったので。」
私を見下ろす荼毘さんと顔を合わせるのが少し気まずくて、目を逸らしながらそう言った。
「誰が遊び目的でここまでするかよ。
……無理矢理お前をここへ連れてきたのも、必死にお前を俺のものにしようとしてるのも…全部俺の意思だ。」
その言葉に、思わず上を向く。
荼毘さんは、真剣な目で真っ直ぐに私を見ている。
「色々と自分勝手で悪かったな。確かに俺の行動をお前がどう捉えようとも、それはお前の自由だ。
だけど、これだけは忘れるな。」
肩を掴む大きな手は、やがて私の頬を包み込む。
「俺はAが好きだ。
＿＿＿＿＿＿＿＿愛してる。」
その瞬間にまた影は重なる。
先程とは違う、触れるだけの優しいキスだった。
＿＿＿＿＿＿鼓動は加速する。
こんなにも与えられている愛に、私の顔には熱が集まる。
「やっぱ顔に出やすいよな、お前。」
先程までの真剣な表情とは打って変わって、笑って私を茶化す荼毘さん。
恥ずかしさで黙り込んでしまっていたが、恐る恐る聞いてみる。
「怒って、ますか？」
「別に怒ってないぜ。腑に落ちなかっただけだ。
……だからそんな顔すんな。」
笑いながら、ぐいっと両頬をつねられる。
「……痛いです。」
すぐに手は離されたが、ついムスッとしながら、痛みの残る頬を自分で触る。
(まだあっつい…。)
触ったときに、改めて自分の顔の熱さを実感していた。
そして、それと同時に先程の言葉が何回も頭の中で響いている。
『愛してる』
……どうやら私は、本気でこの人に愛されているようだ。
「A＿＿」
名前を呼ばれ、顔を上げた。
見上げた先にあったのは、どこまでも愛おしそうに私を見つめている荼毘さんだった＿＿＿。
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ユア - はじめまして。すごくお気に入りになりました。更新楽しみにしています(*´`) (2021年8月25日 16時) (
レス) id: ca5ea56c38 (このIDを非表示/違反報告)
刹那カイ(プロフ) - はにか※はにかんさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えてとても光栄です！気長に待っていただければ幸いです…！頑張りますね！ (2020年1月19日 16時) (レス) id: a642ec9f2d (このIDを非表示/違反報告)
はにか※はにかん(プロフ) - まって、読んできた中で上位に入るぐらい面白いです！無理せず続き頑張ってください！気長に待ちます！ (2020年1月19日 15時) (レス) id: d702d64ecc (このIDを非表示/違反報告)
刹那カイ(プロフ) - 安里さん» コメントありがとうございます！いい夢見れるんですか！？笑笑嬉しいです！更新スピード上げられるよう頑張ります！！ (2020年1月14日 8時) (レス) id: a642ec9f2d (このIDを非表示/違反報告)
安里(プロフ) - 毎日楽しみにしてます！！いつも寝る前に読むのですが、キュンキュンしすぎて全然寝れますせんでもいい夢見れますありがとうございます！！ (2020年1月13日 23時) (レス) id: 04b0ac31ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那カイ | 作成日時：2019年11月3日 13時
