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後ろでドアの開閉音が静かに響く。
荼毘さんがお風呂から戻ってきたが、私は振り返ることもせず、たった今ニュース番組が終わったテレビ画面をぼーっと見ていた。
時計の針は23時00分を指している。
昨日に引き続き、今日もあまりにも非日常的なことが起こった。通常の眠気に加え、今になってどっと疲れが押し寄せてくる。
急に襲われた孤独感と眠気に、今日はもう眠ってしまいたかった。
「眠いか？」
いつの間にかすぐ近くまで来ていた荼毘さんに声をかけられた。いきなりでびっくりしたが、何も反応がなかった私を気にかけてくれたのだろうか。
もう疲れてしまった私は素直に頷いた。
「……もう遅いしな。俺も寝るから着いてこい。」
荼毘さんの後を追い、廊下を歩く。
「髪、乾かさないんですか？」
前を歩く荼毘さんの頭を見上げた。
無造作な髪は水気によって少し大人しくなっていた。きっとタオルである程度水気をとっただけ。
「めんどくせぇだろ。拭くだけで十分だ。」
ぶっきらぼうにそれだけ言って、寝室と思われる部屋のドアノブに手をかけた。
何も考えずに着いてきたが、シングルベッドが視界に入った瞬間、ようやく企みに気づく。
「あ、あの…！！きっと狭いはずなので私はソファでも床でもどこでも！！！」
「今更遅せぇし、一緒に寝んだよ。」
＿＿＿さり気なく引き返そうとしたが、もう既に手遅れ。逃げ場なく、私の腕はがっちり掴まれていた。
……荼毘さんが不吉な笑みを浮かべた後は大体良くないことが起こる。
「ほら、来い。」
先に布団に入った荼毘さんが、私の分のスペースを空け、布団を持ち上げる。
ほぼ強制だが、心が弱っている上に逃げ出すことなど出来るはずがないので、大人しく従うしかなかった。
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ユア - はじめまして。すごくお気に入りになりました。更新楽しみにしています(*´`) (2021年8月25日 16時) (
レス) id: ca5ea56c38 (このIDを非表示/違反報告)
刹那カイ(プロフ) - はにか※はにかんさん» コメントありがとうございます！そう言って貰えてとても光栄です！気長に待っていただければ幸いです…！頑張りますね！ (2020年1月19日 16時) (レス) id: a642ec9f2d (このIDを非表示/違反報告)
はにか※はにかん(プロフ) - まって、読んできた中で上位に入るぐらい面白いです！無理せず続き頑張ってください！気長に待ちます！ (2020年1月19日 15時) (レス) id: d702d64ecc (このIDを非表示/違反報告)
刹那カイ(プロフ) - 安里さん» コメントありがとうございます！いい夢見れるんですか！？笑笑嬉しいです！更新スピード上げられるよう頑張ります！！ (2020年1月14日 8時) (レス) id: a642ec9f2d (このIDを非表示/違反報告)
安里(プロフ) - 毎日楽しみにしてます！！いつも寝る前に読むのですが、キュンキュンしすぎて全然寝れますせんでもいい夢見れますありがとうございます！！ (2020年1月13日 23時) (レス) id: 04b0ac31ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那カイ | 作成日時：2019年11月3日 13時
