まふ「なんか凄い子が来たよ」そら「だね」 ページ3
貴方side
走り出して十数分、山頂付近まで来ていた。
貴『っは…ぁ…!もう…!何でその妖様とやらの所まで辿り着くのにこんな遠いわ面倒くさいわで…先祖は何を考えてんだよ……』
足はもう感覚が無いくらいに疲れ果てていて
乱れた息も中々整わない。
視界だってぼやけて霞んで、よく見えない
貴『こん…の…妖様とやら…村を護ってるだか何だか知らねーがぜってぇ許さん…』
面倒な事に巻き込まれた事、妖様の所に来るまでに時間と労力を滅茶苦茶消費した事、もう絶対会ったらボロクソに言ってやる
なんて考えつつずかずかと疲れ切った足を無理やり上げて進んでいくと視界の先に少しだけ開けた場所が見えた。
貴『…ここか…』
とは言っても、見ての通りここはただの開けた場所、神社はここにはない。
…じゃあどこにあるのか?だって?
まぁまぁ、皆まで言いなさんな
ここから先は巫女である僕しか行けれない場所
神社はそこにある。
貴『…神代の巫女の血の元に命ず、村護りし妖様への道を開けよ』
小さく息を吸い、そう言い放てば
ぐにゃり、と視界に映る景色が歪む
閉じた目をゆっくりと開けば、そこは
さっき僕が立っていた山の中の開けた場所とは程遠い、立派な神社の鳥居の前だった。
貴『…ここが、妖様の祀られている神社…』
さっそく会いに行こう、そう思って1歩足を踏み出した………筈だった
前に進もうとした体は何かに巻き取られその場に荒々しく叩き付けられる
?「…誰だ、何でここにいる、どうやってここに来た」
矢継ぎ早に降ってくる低く、落ち着いた声
叩きつけられた痛みを堪えながらうっすらと目を開けると目の前にいたのは
深い青の髪、目、まるで龍の髭のような横髪をふわふわと揺らしていて、頭からは蒼角が生えていた、どうやら僕を捕まえて叩き付けたのは目の前のこいつらしい。
動こうにも、こいつの尻尾に捕まっているらしく動けない。
貴『待て待て、落ち着け、僕は神代家現18代目の巫女のA、妖様には言いたい事があって会う為にここに来た』
そう言えば目の前のこいつはふーん、と興味なさげな声を出し、僕を捕らえていた尻尾をするり、と離す。
貴『いてて…あーもう、ほんと踏んだり蹴ったりだ…生贄だかなんだか知らねーけど……』
そう呟くと青色のそいつは僕の方をじっと見つめて、
?「お前は、今までのヤツらと違うんだな」
何を考えてるのかわからない表情でそう、投げかけてきた。
まふ「あの、僕いつ登場します?」そら「まふ、どんまい」まふ「そらるさんだけずるいですよおおお!!!」→←貴『生贄なんてお断りだふざけんな』
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Karasu - 雪哭@AtR大好きさん» 明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いしま〜す! (2019年1月1日 12時) (レス) id: ce467b078d (このIDを非表示/違反報告)
Karasu - 雪哭@AtR大好きさん» おめでとう!まふあまよかった (2018年12月29日 0時) (レス) id: ce467b078d (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ - 楽しみなんですよ!頑張って下さい! (2018年12月13日 21時) (レス) id: 65a0b264ec (このIDを非表示/違反報告)
雪哭@AtR大好き(プロフ) - 黒椿鬼さん» 黒椿鬼さんコメント&貴重なご意見ありがとございます…! (2018年12月4日 8時) (レス) id: 7eb63e8735 (このIDを非表示/違反報告)
黒椿鬼 - まふくん落ちまっしぐらでもいいと思いますよ (2018年12月2日 23時) (レス) id: 2aaa8e39e6 (このIDを非表示/違反報告)
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