第43話 開催！新人大会 ページ44
NOside
朝
ミーティングを終えたA達はそれぞれ準備をして新人大会へと備える。
そんな中、森羅達が防火服を着ていると、隣から驚いた声が聞こえてきた。
桜「お、前！何だその防火服！！」
そう驚く桜備に一体何に驚いているのかと全員が桜備の目線の先を見ると…
貴『似合うでしょう？』
そう、明らかに改造された防火服に身を包むAがいた。
森「えっおま、え、はぁ！！？」
火「…お前、防火服の意味分かってるのか？」
森羅達が驚くのも無理は無い。
なぜならAの防火服は1本目の青線の下までしかなく、前を閉めるボタンも取っ払ってしまい、まるでボレロの様な状態になってしまっていたのだから。
貴『でも防火服の改造は禁止って書いてませんでしたよ？』
森「だからってそれはもう防火服の意味をなしてないだろ」
明らかに身を守る気の無い防火服にもはや桜備達は呆気にとられる他ない。
まさか優等生のAがこんなことをするとは。
貴『防火服なんてなくても私には炎耐性がある。
正直に言って窮屈で動き難い防火服を着て戦うより生身で戦ったほうがよっぽど楽だと思ってな。
でも流石に何も着ないとどこの隊か分からなくなるし困るだろ？
だから動きやすく改良したんだよ。』
そう当たり前のように言ってくるA。
説得力はあるが、それよりも行動力が凄い。
入隊2日目で既に隊服を改造するだなんて誰が考えられるだろうか。
茉「それにしても、いつの間にこんなもの…」
貴『私にかかればこんなのちょろいもんですよ』
そう答え、Aはさっさと行きましょとマッチボックスに乗り込んだ。
桜「……あいつ、意外と自由なんだな…」
森「いや…まぁ確かにアイツは行動力の塊ですがここまでとは…」
Aの新たな一面を発見した所で新人大会会場へ。
森「おおー！！！新人大会だ！！」
青い空
澄み渡る雲
新人大会会場に来た森羅は大空に向かって手を広げ、大声で叫んだ。
そして、その隣で叫ぶ者がもう一人
環「 環 炬燵！！活躍するぞー！！」
そう雄々しく叫ぶのは、防火服にニキビと言う痴女と言われても仕方ないような格好をしているツインテールの少女だった。
貴『おっ前女の子がなんて格好してんだ！！！』
森羅が胸に視線を送るよりも早く、後ろから付いてきていたAが環の防火服を閉めた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 82人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ふたば(プロフ) - この作品とても面白くて大好きです！夢主ちゃんのスパダリっぷりに思わずキュンキュンしてしまいます笑これからも執筆頑張って下さい✨ (2021年10月25日 0時) (
レス) @page50 id: 4559ad2a7b (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2021年9月30日 18時) (レス) @page2 id: cc011a7ffe (このIDを非表示/違反報告)
陸(プロフ) - 色々ありますよね、大丈夫ですよ！ (2021年9月20日 0時) (レス) id: 19eff5b33e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：3度の飯より推しが好き | 作成日時：2021年9月18日 20時
