第29話 美味い料理はレシピが上手い ページ30
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タンタンと野菜を切る音がなる。
強制的につれて来られたAは火縄と一緒に夕飯作りをしていた。
火「お前の履歴書には嫌いなものに手料理とは書いてなかったと思ったが」
貴『…気分が良くないだけで食べれないわけじゃないので。
それにそんな心象の悪くなりそうなこと書きたくなかったので。』
過去になんかあったと思われるでしょうと言うAに実際あっただろと正論を叩きつける火縄。
そりゃあそうですけどとAは呟くがその先の反論は何も出てこなかった。
そのまま野菜を切って、炒めてとなかなかに手際の良いA。
明らかにこなれているAに自炊でもしていたのかと尋ねれば、まぁという曖昧な回答がかえってくる。
貴『………私、食事って好きじゃないんですよ。』
そう、Aが測った調味料を入れながら呟く。
明らかにこちらに話しかけてるような口調だったが、話し方はまるで独り言のような呟きだった。
少し間を開けて、火縄がどうしてだと尋ねると小皿に炒めものを少量乗せたAがずいっと火縄の方に皿を差し出してきた。
貴『味見、どうぞ』
火「…自分でしないのか」
貴『私味音痴なんで』
森羅達には言わないでくださいねと言いながらはやく味見をしろと言わんばかりに皿を押し付けてくるA。
その圧に負け、火縄小皿を受け取って味見をした。
火「…味音痴と言う割には美味いな」
貴『クック○ッド様々ですよ』
火「クックパ○ド使ってるのか」
ランキング上位のものレシピ通りに作れば間違いないですと小皿を受け取るA。
何か足したいものありますかと火縄に尋ねた。
火「そうだな…俺はもっと出汁がきいてるほうが好きだ。」
貴『じゃあ出汁足しますか』
火「雑だな」
貴『家庭の料理なんてこんなもんでしょう』
適当に出汁を入れたAは再度小皿に分けて差し出すA。
適当にやった割には結構美味しい。
火「ああ、いいんじゃないか？」
貴『じゃあこれ盛り付けますね。』
そう言って皿を出しに行くA。
戸棚を開けて6枚分の皿を出していた。
火「ちゃんと7枚分だせよ」
貴『…………チッ』
聞こえるように舌打ちをしてAは7枚目の皿を取り出した。
案外態度が悪い。そんなに一緒に食べるのが嫌かと思いながら自分が作ってる分の味見をする。
火「味音痴だって言うなら、好きな食べ物はあるのか」
貴『10秒チ○ージ』
火「それはすぐ食べ終われるからだろう」
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ふたば(プロフ) - この作品とても面白くて大好きです！夢主ちゃんのスパダリっぷりに思わずキュンキュンしてしまいます笑これからも執筆頑張って下さい✨ (2021年10月25日 0時) (
レス) @page50 id: 4559ad2a7b (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2021年9月30日 18時) (レス) @page2 id: cc011a7ffe (このIDを非表示/違反報告)
陸(プロフ) - 色々ありますよね、大丈夫ですよ！ (2021年9月20日 0時) (レス) id: 19eff5b33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：3度の飯より推しが好き | 作成日時：2021年9月18日 20時
