第24話 やさしげな訪問者 ページ25
NOside
しばらくして
ドンドンドン
？「すみませーん！」
丁度お昼休憩が終わったくらいの時間に、訪問者が現れた。
屋上へ上がろうとしていた時、丁度一番下にいたのがAだったため、私が出ますねと言ってAは玄関へと向かった。
それにしてもこの施設にはインターホンも無いのかと思いながらどちら様でしょうかと扉を開けた、その時。
霧「あ、すみません
まさか、来るとは思わなかった顔見知りの姿に、Aは思わず硬直した。
金髪のふわふわな髪に優しそうな眼鏡をかけた碧眼の垂れ目。
少々老けたとはいえどあまり変わらないその青年は………
霧「久しぶり、Aちゃん。」
貴『………お久しぶりです、海呼音のお父さん』
今日、彼女が殺した少年の、父親であった。
数秒の沈黙が流れる。
ここではなんですしとAが口を開こうとしたその時、
茉「あ、雨宮参謀長官！！？」
そんな茉希の驚きの声が響いた。
貴『さっ参ぼっ…！？』
茉「わー！お久しぶりです雨宮参謀長！お元気でしたか！？」
霧「見てのとおりですよ。そういえば茉希君は特殊消防隊に入ったんでしたね」
驚くAに気付かず知り合いの訪問にはしゃぐ茉希。
唐突の訪問すみません…と頭を掻きながら軽く会釈する霧目にいえいえとんでもない！！と目の前で大きく手を横に振り、火縄中隊長も呼んできますね！と足早に階段をかけて行った。
ポツンと置いてけぼりにされてしまうA。
まさか霧目が軍の参謀長官だったとは。
貴『あ、雨宮さんって凄い方…だったんですね…？』
雨「いやぁ…勤務期間が長いから繰り上がりみたいなもんだよ」
僕自体はそんなに大したことないよ頬を掻く霧目。
けれど"大したことない人間"が参謀長官にまで成り上がれるとはとても思えない。
改めて中に入れようとするといやいいよと霧目が控えめに断った。
霧「今日はお昼に抜けてきただけだしすぐ戻らなきゃだから…」
ですが…と言いかけるAに霧目はそれにと言葉を遮った。
霧「今日は謝罪をしに来た身だから…」
このままだともてなされちゃいそうだしと霧目は恥ずかしげに頬を掻いた。
貴『…そう、ですか…』
"謝罪"という言葉で思い浮かぶのは今日あった女性。
日本人らしい黒髪ストレートで、黒い垂れ目に泣きぼくろ。
普段は霧目と同じく穏やかな雰囲気の彼女が語気を荒げて暴れ回る姿が脳裏に浮かんだ。
第25話 謝罪の押し売り→←第23話 どいつもこいつも扱いづらい
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ふたば(プロフ) - この作品とても面白くて大好きです！夢主ちゃんのスパダリっぷりに思わずキュンキュンしてしまいます笑これからも執筆頑張って下さい✨ (2021年10月25日 0時) (
レス) @page50 id: 4559ad2a7b (このIDを非表示/違反報告)
夜月 - すごく面白いです！更新頑張ってください！ (2021年9月30日 18時) (レス) @page2 id: cc011a7ffe (このIDを非表示/違反報告)
陸(プロフ) - 色々ありますよね、大丈夫ですよ！ (2021年9月20日 0時) (レス) id: 19eff5b33e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：3度の飯より推しが好き | 作成日時：2021年9月18日 20時
