03 ページ3
「あーもうだからこっそり抜けてきたのに」
「バレバレすぎー！あの！Aちゃんですよね！」と内村くん
「⋯⋯どうも、」なんて軽くお辞儀をする
いくら年下、いくら湧のメンバーと言っても目の前に初対面のジャニーズいたら緊張する
「なに緊張してんの(笑)」と隣の男は笑うけど。
「湧から聞いてた通りだ！」
「え、なんか湧変なこと言ってました？」
「変な事じゃねーから、余計なこと言うな颯太」
「これが颯太で、こっちが深田」
ヘラヘラしてる内村くんは印象変わらないけど深田くんは生で見るとめちゃめちゃイケメンだ⋯⋯
「で、こっちは黒ちゃん」と紹介してくれる湧
「はじめまして」と言うと顔を顰める彼を軽く睨む
ほんとうに、こういうとこ⋯⋯⋯⋯
湧はそんな彼を少し不思議そうに見てたけど。
てか時間そろそろやばくね？って深田くんが言ってくれてやばいやばい言いながら3人は中の扉に入っていく。
「じゃあ見ててね、楽しんで」と湧が私の頭をポンと触ると3人に続いて中に入っていく
閉まった扉を見届けて私も席に戻る。
.
開演15分前、携帯をそろそろ切ろうと思ってみたら見て見ぬふりを出来ないメッセージが届いた
「黒ちゃんと知り合い？」
「え？なんで？」
「いや、なんとなくだけど」
「今日初対面だけど。内村くんも深田くんも黒田くんも」
「そうだよね⋯⋯じゃあ頑張ってくるね」
「うん、がんばって」
.
察しがいい湧も
顔に出やすい光輝くんも。
.
ステージの上ではキラキラしてて
いつもの彼らではない
私が知らないアイドルの2人だった⋯⋯
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 416人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぴ | 作成日時：2022年9月14日 7時
