ヒロインになりたい。

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あの日からたまに、じゃなくてほぼ会わなくなった

彼は本当に忙しいのか、それとも避けられてるのか。




それから大学の友だちにある誘いをうけた



「A〜3年前にさライブ誘ったじゃん？」

「あー懐かしい！行ったね」

「急だけど明後日さ、一緒に約束した子体調崩しちゃって、Aどうかなって」



友達か大好きなアイドルのライブ

３年前の夏、誘われて行ってみたけど誰1人顔も名前もわからないライブでなんか緊張したなって思い出す


「３年前は2グループ合同だったけど今年は単独だから！って言っても多いんだけどね人数は(笑)」


3年前、A楽しんでくれたから、一緒にきてくれないかな？ってかわいい顔で覗き込まれたら頷くしかないよね


そうすると友達は嬉しそうな顔をして
「やったー！Aと湧みれる！助かったありがとう！楽しみ！」とにこにこしてる



「相変わらず湧くんすきなんだね」

「好きに決まってるじゃん、Aはとりあえず湧以外の名前と顔も覚えなさい」

「はいはい」


と言っても人数も多いしみんな若くてキラキラしてて、おばさんにはついていけない世界



「キンブレも貸すからね、３年前はうっちーで入ってもらったけど今年は誰で入ってもらおうかな」

「うっちー！懐かしい、かわいい顔の子だったよね」

「そうそう(笑)今年は、うーん、何色の服持ってる？」

「え？服？うーん、大体黒か白が多いかも」




「じゃあ、今年は黒ちゃんで決定ね」

「黒ちゃん？」

「そう黒田くんっていう子、意外とAのタイプかもよ」

「えーほんと？じゃあ当日まで楽しみにしてる(笑)」


















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当日、駅で友達と待ち合わせしてるとすごい女の子たちが沢山。




「あ、A！お待たせ」

「ねえすごい人だね」

「そりゃあね(笑)てか黒いワンピースかわいい！」

「ほんと？黒田くん？だっけ？ちゃんと見てこないと(笑)」

「そうだね(笑)楽しもうね〜」



友達に連れてこられて、3年前足を運んだ六本木の会場へ着いた


なんか懐かしいなあ…


長蛇の列に並んで次々と入っていく


スマホをかざしてスタッフの方からチケットらしき紙を友達が受けとり中に入る


「ねえやばい」

「ん？どうだった？」

「2列目…震え止まらない」

「ええやばいね近いかもね！3年前と同じ距離くらいじゃない？(笑)」




そうだ、あの時は椅子は無くてスタンディングだったけど2列とか3列目だった気がする。

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