ヒロインになりたい。 (ページ13)

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「よろしくお願いします！」

と隣のありさに続いて私も一応会釈をした

目の前の男が元彼。私から別れを告げた。でもまだ好き。
なんてここにいる誰にも言えない

「で、ありさとAちゃんね、よし自己紹介簡単にしたし、乾杯するか！」

元木くんが仕切ってとりあえず届いた飲み物で乾杯をする

「「かんぱーい」」

「Aちゃんとありさちゃんはお酒けっこう飲めるの？」

「うーん、人並みかな？(笑)どうだろ？」

「飲めなくもない、って感じかも」

そうなんだあ～とふわふわ笑う斜め前の内村くん

愛想いいし、何よりイケメンだ………

元木くんは店員さんを呼んで色々注文してくれてる

「深田くんと内村くんは湧とどんな繋がりなの？」
とありさが目の前のふたりに問い合わせる

「コイツら地元のヤツらだよ」「そう地元が同じ」

「えー！そうなんだ！わたしたちも地元なんだよね、A」

………ていうかこんな場所にいるって、
竜生、彼女いるよね？え？もう別れたの？

なんで？

そんな疑問しか浮かばなくて気付いたらぼーっとしてた。

「ね、大丈夫？」とありさに肩を叩かれ我に返る

「あ…ごめん(笑)なんかぼーっとしてた」

「あはは、かわいいねAちゃん」と内村くんに言われる

か、かわいい………

「ねーAちゃん顔真っ赤！慣れてない系？ちょーかわいい」と元木くん

免疫ないし、イケメンに言われたら誰だって………こうなるよ

「ほんとにAかわいいでしょ、おすすめする！」とありさまで。

竜生はなにか言いたそうな顔で黙ってる

そんな感じで話してたら段々と恋愛系の話の流れになって。

「最後彼氏いたのいつ？」
と元木くんの質問に、ありさは数ヶ月前！と答える

「Aちゃんは？」

最後は、竜生だったから。

「…1年かな」

「え！1年間彼氏いなかったの？こんな可愛いのに！」

「ねー揶揄うのやめて元木くん(笑)」

「揶揄ってねーよ(笑)なに？元彼が忘れられないとか？」

と笑いながら問いかけてくる

………いや図星なんですよ、

しかも相手目の前にいるし、どうしよなにか答えなきゃ。

と思ってもなんて言お、嘘つけない体質なのこういう時に困る

「ちがう「俺はね、1週間前！」

「え？」

ちがうよー、なんて笑って返そうとしたのに。

そんな私の言葉にかぶせて黙ってた竜生が話し始めた。

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