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148話 ページ9

「なんかすごいね、緑谷くんはいっつも努力を惜しまない、全力って感じで。」

「そんなことないよ。この間数日授業に出てないだけですごくみんなから遅れをとってる気がしたし。」

「ああ、謹慎ね。」

「やっぱりAちゃんも知ってるんだ…。」

「まあ全校の前で言われてたから。でも喧嘩で謹慎って、緑谷くんは私とは違うタイプの問題児だよね。」

「はは…そうかなあ…。でも悪いことばっかりじゃなかったよ!かっちゃんとも前より関係は良くなった気がするし!」


そう話す緑谷くんはそれはそれは嬉しそうだった。
あんだけ散々なことされても、仲良くしたいって思うって優しすぎる。ていうかMなの?


「緑谷くんは爆豪のこと好きだよね。」

「昔からの幼馴染だしね!まあかっちゃんは僕のこと、いろいろ気に食わないみたいだけど…。」

「気にすることないよ。爆豪が気にいる人なんてこの世に存在しないでしょ。」

「でもかっちゃん、Aちゃんのことは好きだと思うよ!」

「…。」


おいおい緑谷くんよ。
それは言っちゃダメなやつじゃないの。

ていうか最近そればっかだな。
ブームなの?勘弁してよ。


緑谷くんの発言により空気が固まった。
そして5秒ほどの沈黙の後、自分のミスに気づいた緑谷くんが焦り出した。


「いや!!その、これは何というか…。口が滑ったというか!!」

「…。」

「いやいや違くて!!あの…!」

「うん、おっけー。とりあえず落ち着こうか。」


このままいくと、途中で煙出てエラーってなるんじゃないかってくらいパニクってる緑谷くんをなだめる。


深呼吸をしてなんとか落ち着きを取り戻した緑谷くんが、今度はおもむろに頭を下げた。

え、なに?
私緑谷くんに頭下げさせすぎじゃない?


「ごめん…!こういうのは第三者が勝手に口にしちゃダメなことだったと思う。本当にごめん。」

「いやいや、そんな大げさな。私は全然気にしてないよ、私被害ゼロだし。とりあえず頭上げて。」


むしろ謝るべきは爆豪に、だと思う。
これ知られたら、せっかく良くなった関係がオジャンだよ。


「ああ…、かっちゃんに知られたら確実にキレられる…。」

「だろうね。まあ見た感じ誰も聞いてなさそうだし、知られることはないでしょ。安心して。」


君が今回みたいに口を滑らせなきゃ大丈夫だよ。
まあ、めっちゃ滑らせそうだけどね。

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まり - めちゃくちゃ面白いです…!一気読みしました。佐倉ちゃんの誕生日が自分と同じでテンション上がりました! (2021年6月24日 14時) (レス) id: 477cae400a (このIDを非表示/違反報告)
エルマー(プロフ) - ゆうさん» とても嬉しいです!応援ありがとうございます!頑張ります (2021年5月30日 16時) (レス) id: 340dba18fb (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - いつも楽しく拝見してます、、!続編嬉しいです!完結まで応援してます!!完結しても読み返します!! (2021年5月22日 11時) (レス) id: 1f46a5e721 (このIDを非表示/違反報告)
エルマー(プロフ) - ハルカさん» コメントありがとうございます。私の好きなタイプの子を書いてるつもりなのでそう言っていただけて嬉しいです! (2021年5月11日 12時) (レス) id: 340dba18fb (このIDを非表示/違反報告)
ハルカ(プロフ) - こーゆう性格の主人公めっちゃ好き (2021年5月8日 14時) (レス) id: 6f3fd88438 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:エルマー | 作成日時:2021年2月11日 7時

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