転生したら最強美少女になってしまった事件【鬼滅の刃】

27の型 ページ28

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「……あのぉ、時透くん？」

「ムッスーー」

「えっと、怒ってます……？」

「怒ってない」

「うそじゃんめっちゃムスッとしてるじゃん！！頬膨らませてるじゃん！！絶対怒ってるじゃん！！」


「怒ってない」


宇髄さんに会った後、お店を見て回っているのだが時透くんは何だかずっと頬を膨らませている。怒っているのは百も承知だが、ぶっちゃけクソ可愛い。


「私何か怒らせるようなことした？時透くん確かに怒ってる顔も可愛すぎて大好きだけど、笑ってる顔も大好きよ？」



そう言い時透くんの顔を覗くと、やっとのことで目が合った。が、すぐに逸らされる。



「………んんんんん？？？？」



私は無い脳みそをフル回転させて考えた。



そして一つ思った。



………私、めっちゃ時透くんを振り回してたわ。あれ食べたい、これ見たい、あそこに行きたい、と散々時透くんを振り回していたことに気がついた。



え、時透くんもしかして今日憂鬱だったりする？私ばかり楽しんでたけど、もっとしたいことあったりする？もしそうなら申し訳なさすぎるわ。



「………時透くん、今日楽しくなかった…？時透くんとデートできて私すっごく楽しくて振り回しちゃったけど、もしかして他にしたいことあった……？」



恐る恐る隣を歩く時透くんを見ると、時透くんは少し驚いたように目を見開き、そしてその場で足を止める。



「？時透くん？」


「………A、目閉じて。」


「……うぇ！！？？目！！？？」


「そう、早く。」


「は、はい！！！！」


突然の時透くんの言葉に、私は思わずおもいっきり目を瞑った。痛いほど目を瞑った。


「………ま、まだ？？」

「まだ。」


うえ、なになになに、…………これもしかしてだけど接吻でもしちゃうの！？？うえええ、まって、まって、心の準備が！！できてない！！うええええ！！！


時透くんの少しひんやりした手が、私の頬に触れる。


「……っ、」


目を開きたい！！時透くんのキス顔を拝みたい、目の前で、みたい、心臓が煩くて死ぬ！！私の心臓が働きすぎて死ぬ！！！！




「と、時透く…… 「動かないで。」



目を瞑ってて見えないけど、時透くんの吐息が。私の顔にかかって、無理。


今顔絶対近い。



耳から出てきそうな程心臓がドクンドクンと騒いでいる。たった数秒なのに、私にはかなり長く感じた。



「………A、可愛い。」







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