出られない部屋 7 ページ7
*
ドヨンの弱みでも握りたいんだろうか。私の弱みなど知ったところで彼にはきっと意味がないだろうし。
「先生」の弱みを知ったら確かに多少はゆすれるかもしれないけど……。テストの点数とか。
「言えない関係ってやつ？」
「いや、その、えっと」
顔、怖っっっっ！！！ いつものバカ笑いしてる表情筋の使い方じゃないでしょ、それ……。
これは
確かに厳しい人ではあるけれど。授業とか分かりやすい方だと思うんだけどな。
身内の贔屓目なしで見ても「良き教師」だと思うのだが。
「……答えてよ」
ぼそりと呟かれた言葉につられるように、下に向けていた目線を上げーー、ぎょっとした。
イドンヒョクの丸っこい瞳はこちらの胸が痛くなるほどに切実で、形のいい眉は苦しげに歪められていた。
何でそんな顔するんだろう。
まるで、私がイドンヒョクのことをこっぴどく傷つけてるみたいだ。
「……あ、ドヨン……先生とは、その」
妙な罪悪感に耐えきれず、口を開く。
けど、本当に馬鹿正直に答えていいものなのだろうか。真面目なドヨンからはキツめに口止めをされていたのだ。出来れば友達にも言うな、と。
もし、万が一ドヨンに言ったことがバレたら百発百中叱られるだろう。ドヨンは昔から怒ると怖いししつこいのだ。
「本当に、誰にも言わないでほしいんだけど」
「分かってる」
「お兄ちゃん、なの」
「…………へ」
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あき(プロフ) - めちゃくちゃ好きです！！！ありがとうございます！！！！！ (5月2日 13時) (
レス) @page13 id: 52a0eb3ad9 (このIDを非表示/違反報告)
やまぴ(プロフ) - 同人誌のノリ分かる夢主好きですｗｗボイプラも好きなので他作品も読みました！文体すごく好きです！更新楽しみにしてます！ (2023年4月17日 5時) (レス) @page4 id: b2d974e411 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベロ子 | 作成日時：2022年12月23日 23時
