出られない部屋 3 ページ3
*
「ってことは、俺たち閉じ込められたってこと？」
「多分……」
「マジ意味わかんねー……」
私はたどたどしくはあるものの、なんとかこの部屋に関する説明を終えた。
イドンヒョクはじっと私の話を聞いていたが、どんどん顔が険しくなっていった。それに比例して私の言葉を噛む回数が増えていった。
イドンヒョクは寝起きだからかテンションがいつもより馬鹿みたいに低く、ついでに声も低い。
別の人間みたいだった。
イドンヒョクという男はクラスの中心的存在であり、行事ごとでは目一杯はしゃぎ、授業では先生にやけに馴れ馴れしく絡み、先輩からうんと可愛がられていて、友達といつもバカやってる……。
話したことがないから全部見ただけの印象だが、明るく外交的な人間、例えるなら「主人公」といった感じだ。
だが今のイドンヒョクは全く違う。
いかにも不機嫌そうに目を細め、苛立たしそうに髪をかきあげ、悩ましそうなため息を吐く。
正直に言おう。ガチで怖い。
いつも明るいこの男が私に対してこんなあからさまに冷たい態度をとっている。
もしかして嫌われているのだろうか。
何もしてないのに。陰キャは存在するだけで嫌われるのだろうか。あまりに辛い。辛すぎる。
彼から離れようと一歩後ろに下がった瞬間、こちらに目が向いた。
蛇に睨まれた蛙みたいに凍りつく。
そして、彼がなにかを言おうと口を開いた瞬間、白い壁に文字が映ったのだった。
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あき(プロフ) - めちゃくちゃ好きです！！！ありがとうございます！！！！！ (5月2日 13時) (
レス) @page13 id: 52a0eb3ad9 (このIDを非表示/違反報告)
やまぴ(プロフ) - 同人誌のノリ分かる夢主好きですｗｗボイプラも好きなので他作品も読みました！文体すごく好きです！更新楽しみにしてます！ (2023年4月17日 5時) (レス) @page4 id: b2d974e411 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベロ子 | 作成日時：2022年12月23日 23時
