出られない部屋 13 ページ13
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「めっちゃあるよ。
人の見てないところで真面目に掃除とかやってるのが好き、字が綺麗なとこも好き。あ、授業中絶対に寝ないとこも好きだし、ちょっと球技が苦手なとこもかわいい。笑ったらえくぼが出来るのも「も、もういい！」」
流暢に話し始めたイドンヒョクに静止の声をかける。
恥ずかしさで憤死しそうだった。実際体温がめちゃくちゃに上がっている気がする。
「そうやって直ぐ顔が赤くなるのもかわいくて好き」
「……も、いい。やめて」
「なんで？ まだこんなの序の口だけど？」
ニヤニヤ笑うイドンヒョクを見て、こんな誘導に乗るんじゃなかった。と心底後悔した。
顔を手で隠すと、イドンヒョクの漏れ出るような笑い声が聞こえた。酷い、こっちは必死なのに！
なんとか主導権を握り返そうと次の質問を考える。
聞きたいことがありすぎて迷ったが、一番気になっていたことを質問することにした。
「……イくんは、…………私のこと、その、好き、なんだよね？」
「好きだよ」
ストレートな言葉でスッパリ返され、また体温上昇の気を感じたが、「ここで照れちゃったらイドンヒョクの思う壺だ！」と自分に言い聞かせ鎮める。
イドンヒョクの顔を見たらまた照れてしまいそうだったので、目線を向けないようにしながら尋ねる。
「なら、なんで私に冷たくしてたの？」
「……。あー、そんな冷たい感じだった？」
「うん」
イドンヒョクは「そっかー……」と呟きつつ気まずそうに肩を窄めた。
そして、少しの間黙り込んでいたが、口をもぞもぞ動かした。
「冷たいって思わせてたのは、ごめん。……その、さぁ。……あー！ これ、マジで本当のこと言わないとだめ！？」
「ダメ、だと思う」
私がそう返すと、イドンヒョクは大きなため息をわざとらしく吐いた。そして、「笑ったりしないでほしいんだけど……」と、何かを諦めた顔で切り出した。
「Aさんは、キムドヨンみたいなのが好みだと思ってたから。……その、キムドヨンってクール系じゃん」
……言うほどクールか？
家の中のドヨンを思い浮かべる。小言をぶつくさ言い、私にちゃんと勉強しろと口酸っぱく言う。オッパというよりオンマなドヨン。
思い浮かべれば思い浮かべるほど、クールというよりは口煩いが、そんなことを漏らせば怒られるのは私なので黙る。
「だから、クールな男になればAさんに好きになってもらえるかと思ったんだけど……。失敗したっぽい。ダサいでしょ」
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あき(プロフ) - めちゃくちゃ好きです！！！ありがとうございます！！！！！ (5月2日 13時) (
レス) @page13 id: 52a0eb3ad9 (このIDを非表示/違反報告)
やまぴ(プロフ) - 同人誌のノリ分かる夢主好きですｗｗボイプラも好きなので他作品も読みました！文体すごく好きです！更新楽しみにしてます！ (2023年4月17日 5時) (レス) @page4 id: b2d974e411 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベロ子 | 作成日時：2022年12月23日 23時
