*センセイ14 ページ16
*
後ろからゴオオオという音とともに熱風が吹き、シャンプーのいい匂いが鼻を擽る。
「先生髪乾かすの上手ですね、彼女さんとかにやってあげてるんですか?」
優しい手つきが心地よくて目を細めながら冗談半分で聞くと「ちげーよバカ」と頭を小突かれた。
「女なんかいねェよ、下に妹と弟が何人もいるからなァ、昔よくやってやってたんだよォ」
「面倒見のいいお兄ちゃんだったんですね」
そんな他愛もない話をしているとドライヤーの音が消え、ん。とまた先生に小突かれた。
「えへ、ありがとうございます、」
お礼を言って、立ち上がり先生に「それではおやすみなさい。」と声をかけると「おやすみィ」と返ってきた。そしてソファをお借りしてねころ......
「ってオイオイオイオイ!」
んだ所を先生に止められる。
「なんですか!!私ソファお借りしてこれから寝ようとしてたのに!!なにが問題ですか!?ソファ借りますって言わなかったからですか!?」
「大問題だわァ!なんで毛布1枚もかけずにソファで寝ようとしてんだよ!遠慮するとこだけ態度デカくなってんじゃねェ!いいからベッドいけやァ!!」
どうやら私がソファで寝ようとしたのが気に入らなかったらしい。え、ってことは、
「え先生と一緒に寝るんですか、?」
「俺がソファで寝るつってんだろアホかァ」
「早くどけそこをォ!」と無理やりソファから降ろそうと引っ張り出す先生に「いーやーでーすー!」と全力で対抗する。
「さっき私がお風呂先に頂いたんで今度は先生がちゃんとベッドで寝てくださいよ!!」
私が意地になると折れないと分かったのか、先生はまたため息をついて承諾してくれた。「冷えるから毛布だけは掛けとけよ」と持ってきてくれた毛布を受け取り、またソファに横になると先生は眼鏡をかけ、テーブルでパソコンを開き始めた。
「寝ないんですか?」と聞けばまだ学校の仕事が残っているらしく、それを理解した私はようやく眠りについた。
*
232人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あや - 私はさねみん推しで、今学校の数学の先生に恋をしています。なので、このお話を読んでいて、すごく楽しかったです! (2021年9月5日 12時) (レス) id: 676a376a05 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - 由瑞さん» ありがとうございます!もう少しお付き合いください〜 (2020年3月26日 9時) (レス) id: 1945be474a (このIDを非表示/違反報告)
由瑞 - 凄く面白かったです。続き楽しみにしています! (2020年3月26日 0時) (レス) id: 8d4739ba12 (このIDを非表示/違反報告)
鈴神(プロフ) - 殿茶さん» えっ、あの、ありがとうございます、小説連載されてますよね?私ずっと読ませて頂いてました!まさかコメント頂けるなんて、、嬉しい限りです。私も楽しみにしているので頑張ってください! (2020年3月15日 17時) (レス) id: c927656a5e (このIDを非表示/違反報告)
殿茶(プロフ) - これからの展開に期待!更新頑張ってください! (2020年3月15日 11時) (レス) id: ab2f0dbeb4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鈴神 | 作成日時:2020年3月10日 10時