【あんさんぶるスターズ！】壊れたモノは直らない。【刀剣乱舞】 (ページ6)

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「よし」

ついにその時が来た。

足音を立てない様にそ～っと外に出る。

「そろそろ交代だ」

式神が何やら話してる。

今だ！

結界が緩んだ瞬間に塀を乗り越え外に出る。

そして私はなぜか夢で見た海に行きたいと願った。

☆～☆～☆～

目を開けると私の思った場所にいた。

でも、ここはどこなの…

どうやって帰ればいいの？

どうしよ、肝心なこと考えるの忘れてた。

悩みながら浜辺をぐるぐるしていると向こうの方から声が聞こえた。

「あんず～！」

「早くしないと夕日見れないよ～！」

夕日？

あっ、と周りを見ると外はまだ太陽が落ちる途中だった。

そうだ。そこの人たちにここはどこか聞かなくちゃ

「あの…」

声をかけるも誰も気づかない。

なんで？

「あの…！」

女の子の肩に手を置こうとすると私の手は彼女の肩をすり抜けてしまった

「…！」

「あんず、どうしたの？」

「いや、なんか寒気が」

「大丈夫か？これ着とけよ」

「大丈夫！先輩のパーカー持ってるし」

そう言って女の子は黒いパーカーを着た。

なんだか懐かしい気がする。

夕日に照らされた5人の背中が眩しい。

どこかに行ってしまう。

置いていかないで…！

そして私の意識はぷつんと途切れてしまった。