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?「痣だらけやん。キミ」
『……アンタ、だれ?』
中学校の校舎裏には、中々人が来ない。
日差しが校舎と重なっているから、昼間でも暗
くて不気味な雰囲気があるし、そもそも校舎裏
という場所に来ることがまずない。
……はずだと思ったから、私はここにやってき
たのに。
折「え?僕?僕は折原 千羅っていーます。珍しい名前やろ?そうおもたよな?今。」
『…どっか行ってよ。』
私は、いじめられている。
クラス中の人からは軽蔑され、バイ菌扱い。
教科書や机の落書きは当たり前だし、
トイレの水を飲まされるのも日常茶飯事。
頭からゴミと水を一緒にかけられることも
最近多くなってきた。
折「えー、せっかく自己紹介やったったのにー。もう嫌われてしもたんー?まだ僕名前名乗っただけですよ?キミの名前は?」
『ここは私だけの場所なの。だからどっかいって。』
折「まあまあそんなこと言わずにー。なんでそんな痣だらけなん?」
『だから、どっか行ってって言ってるでしょ!』
なんなのこの人。デリカシーってもんがないわ
け!?
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作者名:愛理 | 作成日時:2018年9月24日 2時