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「ちょっと。勝手に盛り上がんないでくれる?こっちは困ってんだからー」



あーーーーあ。

頭が痛い。

このラブレター、どうしろっつーんだよ。



「でもさ、Aすごいよ。同性にこんだけモテるっていうのは、なかなか素晴らしいことだよ。もっと喜びなさい」

「そうそう」

中学の時に仲良かったさとみ達が、妙に納得した様子でうなずきながら言った。

「喜ぶか!」

女にモテたって、ちっとも嬉しかないぜ。


「でもでも。Aってさ、なにもしないで大人しく立っていれば、そこらへんのヘタな芸能人よりよっぽどキレイかもー。あたしが男だったら惚れるかも、その顔に」


「わかるわかるっ。いっそ宝塚とか入ったら?男役も姫役もどっちもいけるし、おまけにトップスターになること間違いなし!」


「っていうかさ!この前もまた芸能プロダクションの人にスカウトされたんでしょ?駅前歩いてた時に。いっそホントに芸能人になっちゃうとか!」


「そうだよ、なっちゃいなよっ!あ、でもテレビはダメじゃない?だって、しゃべらなきゃいけないし。だからモデル!モデルなら絶対いけるって」


「だねー。モデルがいいよ!雑誌とかファッションショーとかの。Aは、黙ってるぶんには文句なしのルックスなんだから」






ちょいと、ちょいと。

黙って聞いてりゃ、みんなずいぶん好き勝手に言ってくれるじゃねーか。


「もぉ、やめてよねー。言っとくけど。あたしは宝ジェンヌにも芸能人にもモデルにもなる気はないし、全く興味ないのっ!それに、さっきから聞いてると『大人しくしてれば』とか、『黙ってれば』とか。ずいぶん言うけど。あたしがしゃべるとなんかまずいことがあるわけ?」


「当たり前じゃない。ありありよ」


ズコー。

「なんでだよっ!!」


「いい?Aの場合はね、顔はすごくキレイで。一見すると、おしとやかな美少女ってカンジなんだけど。ひとたび口を開くと、その外見とはまるで裏腹で。おしとやかとはかけ離れたボーイッシュ過ぎるちょっとまずいひかるのが正体が、一気にバレバレになってしまうのよ」


ズコーーーーッ。

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(プロフ) - ゆきかさん» ご感想ありがとうございます!!更新頑張らせて頂きます〜! (2019年11月23日 12時) (レス) id: 5fcf5a2bb7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきか(プロフ) - ストーリーの内容ものすごく好みです!更新待ってます! (2019年11月23日 10時) (レス) id: f42ad21887 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ちあ子さん» コメントありがとうございます。大好きだなんて...!ありがとうございます!! (2019年11月18日 20時) (レス) id: 5fcf5a2bb7 (このIDを非表示/違反報告)
ちあ子 - 初コメ失礼します!!凛さんの作品大好きで、陰ながらいつも応援してました!これからも頑張って下さい! (2019年11月18日 17時) (レス) id: becc6ee825 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 月夜七星さん» ありがとうございます! (2019年11月17日 21時) (レス) id: 5fcf5a2bb7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆゆか x他1人 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2019年11月17日 17時

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